名に「アイス」がつくだけに、いかにも寒そうな印象のあるアイスランドですが、実はヨーロッパではとても人気のある旅行先の1つにも数えられています。
日本人旅行者は年々増えているとは言え、あまり馴染みがない国でわからないことが多いのではないでしょうか。
こちらではアイスランドに暮らすアイスランド人の特徴や国民性について紹介します。アイスランドに訪れる際やアイランド人と知り合い、交友を深めるのにお役立てください。
アイスランドと言えばどんな国?アイスランドと言えば?
アイスランドはこんな国
イギリスやアイルランドのさらに北に位置する、アイスランドは北緯60度を上回り、日本の北海道の北緯を大きく上回ります。
北に位置するため、もちろん気候は冷え込むところではありますが、実は周囲を流れる暖流の影響から冬は北海道よりも暖かいと言われています。
アイスランドは地図ではかなり大きく表示されていますが、実際は日本の北海道より少し大きい程度だとも言われており、そこに約35万人の人々が生活しています。
歴史的にはヴァイキングによって開拓されていることから、言葉や文化的なつながりはノルウェーやデンマークに近いとされています。
火山大国
アイスランドは1600万年前に火山活動により誕生したと言われています。それから現在に至るまで、島のあちこちで火山活動が起こっています。
2010年のエイヤフィヤトラヨークトルの噴火では、火山灰によりアイスランド上空を就航する飛行機への影響が及んだことは、まだ記憶に新しいところですよね。
しかしこの火山活動はただ人々に被害をもたらすだけではなく、アイスランド人の生活そのものも支えています。
例えばアイスランドでは、地熱発電が電力の3割以上を担っているとも言われています。また、地下から湧き出る温かい温水(温泉)は、そのまま家庭でもヒーティングシステムに利用されますし、何より現在のアイスランドの観光はブルーラグーンや間欠泉などの美しい温泉施設をメインにしたものがほとんどです。
火山と言えば「災害」と捉えられることがほとんどですが、アイスランド人は長年の知恵と経験をもとに、この火山地形とも上手に付き合っていると言えそうですね。
オーロラ大国
オーロラと言えば、高緯度で空気が澄んだ冬、周囲に人工的な明かりが少ないことなどが絶対条件ですが、ここアイスランドはその条件をすべてクリアしています。
実際、冬にアイスランドに訪れたことのある人曰く、小規模のオーロラはほぼ毎日のように見られるそうですよ。
すべてにおいて物価が高い
夏でもほとんど暖かくなることがないアイスランドは、もちろん農作には向きません。
羊などの牧畜が一部可能ですが、食物や日常生活品のほとんどを輸入に頼らざるを得ません。そのため、輸入にかかる関税や輸送費も加わり、アイスランドでは他のヨーロッパと比べてもずば抜けて物価が高いです。
旅行の際には、公共交通の利用を考える方が多いかと思いますが、鉄道どころか、島の反対側では一部道も舗装されていない箇所があります。
バスの運行状況はあまり便利とは言えませんが、タクシーやレンタカーはガソリン代を含めるととても高額になってしまうことから、移動にはそれなりの手間と金額がかかってしまうと言えそうです。
人と人との距離が近く治安が良い
人口約35万人のほとんどが首都レイキャビクに集まっていることもあり、人々の距離が近く、また、そもそも人が少ないため治安はとても良いです。
人口35万人は言えば日本であれば一県どころか地方都市の人数です。
外国から来た女性旅行客が夜中に一人で歩いていても不審な人物に襲われるようなことはほとんどありません。
島全体が国立公園のように美しい大自然が広がるのがアイスランドです。少し物価が高いのはネックですね。それではここアイスランドに暮らすアイスランド人の特徴や国民性を見ていきましょう。
アイスランド人の性格・国民性
普段なかなか日常で出会うことができないアイスランド人ですが、彼らは一体どんな人たちなのか。実は私も、アイスランドへ実際に行くまでは出会ったことはありませんでした。
ここでは、そんな気になるアイスランド人達の性格についてまとめていきます。
親切でフレンドリー
アイスランドに関するガイドブックを読むと、現地の人は親切で気さくな人が多いと言う情報は必ず書かれているのではないでしょうか。
小さな島であるにも関わらず、そこに住む人たちは本当にオープンに外部の人を受け入れてくれると言います。
古くからヴァイキング、近隣国のノルウェーとデンマーク、そして戦後にはアメリカ人の入植など、常に新しい人たちを受け入れて来た歴史による影響でもあるのかもしれません。
また、アイスランドの学校ではアイスランド語の他にノルウェー語と英語はほぼ全員に教育され、それに加え他ヨーロッパのフランス語やドイツ語なども選択できるようです。
「英語を話す人が1人でも居れば、自動的に会話が英語中心になる」とも言われるほど語学に長けた国だからこそ、言葉の壁なく色々な人達を受け入れてこれたのかもしれませんね。
真面目な人が多い
アイスランド人は、極めて真面目に働く人が多いというのも大きな特徴です。時間にも正確なことが多く、社会性はとても重要視されるようです。
これは元々食べ物を簡単に得ることができなかった土地柄と、働き者と言われたヴァイキングの血筋もその理由にあるのかもしれませんね。
男女平等世界一
北欧と言えば、男女平等の社会がかなり早くから浸透していましたが、島国アイスランドもその例外ではありません。
女性の社会進出はかなり早くから進んでおり、実は世界初の女性の総理大臣はアイスランド人だったそうです。
男女平等という考え方はただ女性を敬うのではなく、社会的に女性にも同等の意見や責任を求められるということ。この、自分の意見をはっきり主張していかなければならないという立場から、アイスランド人女性は「強い人が多い」と言われるようになったとも言われています。
小さな社会に住む人々
北海道より一回り大きな島に人口約35万人だけの国ですので、首都のレイキャビクと言えど、他の国のように大都市化してしまうことはありません。
経済的・教育的な格差も少なく、見知った人たちから成り立つ社会なので、治安もかなり安定していると言えます。
アイスランド人の他人への親切心や協調性は、こういった社会で育まれてきたものかもしれませんね。
どちらかというと国というより、町や村とも言える感覚もあり、個人のプライバシーも筒抜けだと言います。日本でいうところの地元の人間はみんな顔見知りでちょっとした噂はあっという間に広がる感覚に似ていますね。
島国でありながらとてもフレンドリーに外部の人を受け入れる、これは私たち日本人も見習うべきところかもしれませんね。また、島国という点で共通しているのか真面目な気質は日本人にも近いかもしれません。
アイスランド人の恋愛や結婚観
人口約35万人程度しか居ないとされるアイスランド人、彼らの性格や生活は、どことなく他北欧地域と共通するところが多いですよね。
それでは、気になる彼らの恋愛面はどういった傾向にあるのか?ここからはアイスランド人の恋愛観や結婚観について紹介します。
カップルのための家系ルーツエンジンが存在する
人口約35万人が、ほぼ首都レイキャビク周辺に偏って住んでいると言われるアイスランド。また、彼らには代々受け継ぐ名字が存在しないという特性上(ファミリーネームは、父親のファーストネームにソン《息子という意味》かドッティル《娘という意味》を足して名乗る)、実は友達が従兄や親せきに当たる人だった、と後から判明することも少なくありません。
このため、血縁の近い者同士が事前に分かるように、アイスランドでは自分たちのルーツや血縁などがインターネットで細かく管理され、個人でも検索することができるシステムになっているそうで家計の話が大好きな人も多いです。
しかし知らず知らずのうちに血のつながった甥や姪と結婚してしまう人もいるみたいです。
フランクに始まる関係
アイスランド人は気になる相手に対し、改まって深刻にデートに誘い出すことはありません。というのは、小さな国・地域という特殊な環境上、人とのつながりが実に多いことから、他者と気まずい関係になることを避ける傾向にある人が多いこともその理由の一つと言われています。
まずはバーで一杯のビールから。普段から気楽なアイスランド人ですが、お酒が入るとことさら陽気に話しだす様子が、なんだか想像できますよね。
友達から始まり、徐々に関係をつめて恋人に、この流れがより自然なのがアイスランド人の恋愛と言えそうです。
結婚しないカップルが多い
近年ヨーロッパに広まりつつある未婚の同棲カップルは、アイスランドも同様に増えていると言います。
未婚のまま(入籍していない)子供を持つカップルも多く、これらの関係は法的・社会的にも守られており、より自由な個人たちの意思を尊重されるように工夫されてきました。
これと同時に離婚率が高いのも、個人主義の考え方を大切にしている風潮から来る影響と言えるのかもしれません。
ジェンダーフリー
経済活動参加状況、教育、政治参加、健康状態などの男女比から割り出された世界男女格差指数(世界経済フォーラムより)によると、北欧はほぼ毎年上位を独占、アイスランドはさらにその頂点に君臨します。
この結果が示す通り、アイスランドでは実に男女に対する、いわゆる枠にはめた見方や考え方をしません。
女性の結婚後の社会進出・活躍はもちろんのこと、その裏には女性に対する責任や立場も男性と同様に課せられますし、反対に男性に対する育児や介護に対する考え方への社会の理解も高いと言われています。
世界で女性初の総理大臣はアイスランド人であったその背景には、国民一人一人のそういった理解があってこそです。
男女格差のみならず、マジョリティ・マイノリティに対する考え方や価値観も、アイスランドはかなりの先進国と言われています。
アイスランド人の恋愛観や結婚観はとても島国らしい考え方と言えますね。アイスランド人の恋人を持つ方や気になるアイスランド人がいる方は参考にしてみてください。
アイスランド人の見た目とスタイル
美しい大自然に住む優しいアイスランド人、あまり日常的に彼らに出会う機会はありませんが、彼らは一体どのような外見をしているのか。アイスランド人の顔やスタイルなど外見的な特徴をまとめました。
北欧的な美男美女
アイスランドの初期の入植者は、ノルウェーやデンマークからのヴァイキングであったと言われており、つまりアイスランド人の祖先は他北欧とルーツが同じく、ノルマン人(北ゲルマン系)という説が強いです。
その他、近隣のイギリスやアイルランドからの人の移動も起こったので、ケルト系やアングロサクソン系の遺伝の影響も見受けられます。
これらの、いわゆるもともと美男美女であろう民族同士が混ざり合って成り立ってきた人種ですので、当然現代のアイスランド人にも美男美女が多いというわけです。
とはいえ、近代ではデンマーク領・ノルウェー領としての時代が続いたためか、割合的には北欧系にかなり良く似た顔の印象をしている人が多いです。
白い肌にブロンド髪
上でも述べましたが、もともとのルーツ的に金髪の白人の方が多い民族なので、アイスランド人には色白で体格の良い金髪の方がとても多いです。またケルト系の遺伝により、時折赤~オレンジ色(英語ではジンジャーと言います)の髪の色も見かけます。
これらの色は一様には言えず、かなり暗いダークブラウンに近いブロンドから、限りなく明るい金髪に近いブロンド、赤毛も様々な色が混じり合っているなど、色々な髪の色のアイスランド人が存在します。
青い目
こちらも、上記の民族的特徴に共通して、ブルーアイの子供が生まれてくる割合が多いようです。青い目の中にも、緑がかった色やかなり明るい水色など、さらに様々なタイプの瞳が存在します。
抜群のスタイル
もともと遺伝的にとても高身長の人が多いアイスランド人ですが、加えて日頃から自然に身を置く習慣があり、日常的にスポーツを行う人々が多いのも、抜群のスタイルを作り上げる理由の1つと言えるでしょう。
またアイスランドと言えば、豊かな漁場に囲まれていることでも知られ、市場やレストランに並ぶ海産物は新鮮そのものです。
古くから良質な動物性タンパクを摂る習慣があることに加え、現代的な炭水化物や脂肪分を多く含むファストフードを摂る頻度が少ないので、食事面からも健康的なスタイル維持を支えられているのかもしれませんね。
海外旅行などでアイスランドに行けば、男女ともに思わずうっとり眺めてしまいたくなるようなアイスランド人がたくさん見られると思いますよ。
アイスランド人やアイスランドハーフの芸能人・有名人
ここまでアイスランドの基本情報やアイスランド人の特徴についてまとめてきましたが、ここでは実際に活躍されているアイスランドの有名人をご紹介していきます。
アイスランド人の性格や見た目の参考になるはずです。
なお、先にも書きましたが、セカンドネームにあたる名前はファミリーネームではなく父親のファーストネームになりますので、日本語での記載は省略しています。
ビョーク(Björk Guðmundsdóttir)
レイキャビク出身の音楽家、女優です。小さい頃から両親の影響で音楽をはじめ、12歳でアイスランドの童謡をカバーしたアルバムを発売、天才少女として一躍有名になりました。
生粋のアイスランド人ですが、体格は小柄で顔付きはどこか東洋人ぽいのが特徴ですね。
彼女の独創的なロックで、ポップで、エレクトロニックかつジャズを加えた革新的な音楽は世界的にも大ヒットし、これまでにグラミー賞やアカデミー賞ノミネートなど、数々の賞を受賞してきました。
音楽活動以外にも、環境問題への取り組みや慈善活動にも積極的に取り組んでおり、今なおアイスランドを代表する世界的スターと言えるでしょう。
ヨハンナ(Johanna Sigurdardottir)
2009~2013年、世界初の女性総理大臣として任期を務めた政治家です。それと同時に、2002年には女性脚本家と婚姻届を出しており、世界初同性愛者の総理大臣であったとも言われています。
そもそも金融で国を支えていたアイスランドは、2008年のアメリカ発端の金融危機で大打撃を受けます。ヨハンナの所属する社会民主党は、この時に国を建て直すための社会福祉再建案を国民に提示、それにより国民の支持を広く獲得し、結果翌年2009年から国家の与党として選ばれました。
アイスランドの手厚い福祉案の推進や、男女平等社会の実現、さらにはマイノリティの社会進出など、彼女は今の進んだアイスランド社会を象徴するような人物とも言えるかもしれませんね。
ギルフィ(Gylfi Sigurdsson)
日本初のベスト16という最高成績に沸いた2018年のロシアワールドカップですが、アイスランドもこの時、初のワールドカップ本戦進出に国中が一丸となって応援していました。
ギルフィは、そのアイスランド代表メンバーのうちの一人、ポジションは司令塔・ミットフィルダーです。
ボール保持にこだわらないアイスランドのプレースタイル、速攻攻撃を中心としたオフェンスは、彼を拠点とした攻撃がなくては成り立たないと言っても過言ではないでしょう。
2017年からは、イングランドのエヴァートンと5年契約を結んでいます。
ギルフィは、その実力だけでなく金髪・青い瞳のイケメンであることでも有名で、女性ファンも多いです。また、アイスランド代表チームは、集合写真を見てもかなりのイケメン揃いなので、いかにイケメンが多いのかがわかるところですね。
残念ながら、現在活躍されている日本人ハーフの有名人は見つかりませんでしたが、アイスランド有名人を参考にアイスランド人の見た目や性格の特徴を参考にしてみてください。
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