アメリカの南西、カリブ海地域に浮かぶ小さな島国ジャマイカは、スペイン領、イギリス領を経て、1962年に独立した国で、公用語として英語を話します。(パトゥアというアフリカ系言語とミックスされています)
あまりなじみのない方も多いかもしれませんが、陸上のスター「ウサイン・ボルト」選手や大ヒット映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」に登場する港町ポートロイヤルと言えば少し想像がつくかもしれませんね。
ポートロイヤルは首都キングストンからすぐ南にあったジャマイカの港町がモデルになっています。
それでは常夏の島国、そしてレゲエの聖地としても知られるジャマイカに暮らす人々の特徴や国民性を紹介します。
首都 | キングストン |
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人口 | 289万人(2017年) |
面積 | 1万㎢ |
言語 | 英語 |
宗教 | キリスト教(プロテスタント派) |
通貨 | ジャマイカ・ドル |
ジャマイカとはどんな国?ジャマイカと言えば?
まずは、ジャマイカ人を形成する「ジャマイカ」という国について紹介します。ジャマイカ人の国民性の成り立ちのヒントにもなるかもしれません。
ブルーマウンテンコーヒー
ジャマイカと言えばコーヒーが有名です。中でもジャマイカの最高峰ブルーマウンテン峰で栽培されたコーヒー豆をブレンドしたブルーマウンテンコーヒーが有名です。日本で人気の銘柄なのでコーヒー好きでなくても一度くらいは名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?
ブルーマウンテンのコーヒー豆は収穫量が少なく、希少なため高価ですが、香りが良く、まろやかな味わいとして評価が高いコーヒーです。
しかし実は日本以外ではあまり人気がないようでブルーマウンテンの80%以上が日本に輸出されているようです。
また、コーヒーの名産地ながら、ジャマイカ人はコーヒーよりも紅茶派が多いのが特徴です。
イギリス領の名残りか、朝食は紅茶とパンで軽く済ませ、午後は英国式アフタヌーンティーで優雅なひと時を楽しむのがジャマイカ流です。
レゲエの聖地
ジャマイカはレゲエ発祥の地と言われています。
実は意外と歴史の浅い音楽で、1960年代にカリブ海の黒人貧困層にアフリカ回帰を呼びかける「ラスタファリ運動」の最中、運動を実践する「ラスタマン」たちから生まれたと言われており、以降世界各地に広まりました。
ドラムやベースなどのリズム隊の楽器がリズムを刻みながら、ギターやキーボードが裏打ちをしながら進行していくのが特徴ですね。
他の音楽ジャンルと比べてみても、とてもリズミカルな曲調をしており、ジャマイカ人の陽気なイメージを体現した音楽とも言えます。
ジャマイカには、ブルーマウンテンコーヒーやレゲエなど、私たちにとって馴染みのある文化を持つ国です。そう考えると、少し親近感が湧いてきますよね。
レゲエという音楽を見てもジャマイカ人の陽気な性格が伝わってきます。それでは実際にどんな性格や見た目的特徴をしているのか、ジャマイカ人について見ていきましょう。
ジャマイカ人の性格・国民性
先にもお伝えしたジャマイカの特徴として、ジャマイカはレゲエ発祥の地として有名です。何となく「レゲエ」から想像するイメージもあるとは思いますが、ジャマイカ人はどんな性格をしているのか。ジャマイカ人の性格について見ていきましょう。
自分の気持ちに正直
ジャマイカ人は自分の気持ちに正直に生きています。
自分がやりたくないと思ったことはやらないですし「嫌だな」と思った時は正直に周りの人に伝えます。自分の気持ちを伝えるときはハッキリと伝えるので、どんなことを思っているのかが非常にわかりやすいと言えます。
日本では空気を読んだり、本音と建前を使い分けたりする文化がありますが、ジャマイカ人はそんな日本人とは真逆な性格をしていると言えます。
自己肯定感が高い
ジャマイカには自己肯定感が高い人が多いです。たとえ仕事で何かミスをしたとしても「こういう時もあるよね」という感じでやり過ごし、基本的には自分を責めることはしない、自分が大好きな人が多いです。
そのため、ジャマイカには笑顔で過ごしている人が多く、観光に来る人もその陽気な姿に圧倒されます。
陽気でノリがいい
「自己肯定感が高い」ということとも関連しますが、ジャマイカ人はノリがいいです。
初対面の人ともすぐに打ち解けるのが得意で、仲の良い人とは楽しい会話で盛り上がります。
ただし、詐欺やスリの目的で近づいてくるジャマイカ人も少なくはないので、ジャマイカの街を歩く際は気をつけるべきです。
また、ジャマイカはレゲエ音楽が有名ですが、内輪で盛り上がる際にはレゲエ音楽に合わせてノリノリでダンスをしたり体でリズムを刻んだりします。レゲエはリズミカルな音楽ですが、レゲエのそのような音楽性はジャマイカ人の性格にも影響を与えています。
いい加減な性格
ジャマイカ人は良くも悪くもいい加減な性格をしています。細かいことや面倒なことは大雑把に済ませ、約束事も気分次第です。そのため、予定も当日のドタキャンはよくあることです。
このように、ジャマイカ人は物事を適当に済ませ、その時の気持ち次第で行動を変えます。ジャマイカ人と関わっていたらそういう一面を目にすることもあるかもしれませんが、あまり気にしないようにするのが賢明です。
けんかっ早く、すぐにキレる
普段は陽気で人懐っこいジャマイカ人ですがとにかく怒りの沸点が低く、肩が当たった、恋人に色目を使った、そんな些細なできごとですぐにけんかに発展するけんかっ早い気質があります。
このけんかも殺し合いにまで発展することも多く、10万人あたりの殺人件数は41.1件で日本の0.3件と比較すると100倍以上と言うことになります。(2011年調べ)
この性格はイギリス領だった時代、港町に海軍、海賊、私掠船などが往来し、荒くれ者が多かった名残りとも言われています。
ただし、根には持たないのも特徴で、ここは陽気な一面なのかもしれません。
ジャマイカ人は日本人と比べたら良くも悪くもあっけらかんとした性格をしています。ポジティブで、自分の感情のおもむくままに生きています。
傍から見るととても素直にそして自由に生きていて、悩みがなさそうに感じるのがジャマイカ人のいいところであり、それがジャマイカ人の生き方なのかもしれません。
ジャマイカ人の恋愛観・結婚観
ジャマイカには陽気でフレンドリーな人が多く、とても賑やかです。そんなジャマイカ人ですが、恋愛に関してはどうなのか。ジャマイカ人の恋愛や結婚観について見ていきましょう。
恋愛は開放的に気軽に楽しむ
特にジャマイカ人男性に言えることですが、ジャマイカ人は恋愛を重く捉えていません。
具体的に言うならば、お付き合いする際も「お付き合い=結婚」という風には考えないのがジャマイカ流です。他国であれば「お付き合い=結婚」と真剣に考える国もありますが、ジャマイカではお付き合いと結婚は別物だと考えます。
そのため、別れても深刻には悩まないですし、長く付き合ったから=結婚とはならず、すぐに別の恋人を作ることもジャマイカではよくあることです。
その開放的な恋愛からか結婚しないまま子どもを作ってしまう人も多く、むしろ結婚した夫婦間に生まれる子は全体の15%ほどでほとんどが私生児(夫婦以外の関係から生まれた子)です。
出産は自分がモテることの証
私生児が多いことにも関連しますが、ジャマイカ人女性にとっての出産は自分自身がモテることの証でもあります。
結婚するまでは自由気ままに遊び、老いにより美貌が衰えはじめる30代から結婚を考える人が多く、初婚の平均年齢は33歳と日本(男女ともに30歳前後)を上回る世界屈指の晩婚国です。
晩婚化が進んだり、いわゆるでき婚も多いですが、子どもは一族全員で面倒をみるのが伝統であり、シングルマザーに対する偏見はあまりありません。
しっかりとした女性が好き
ジャマイカの男性は、体・性格ともにしっかりとしている女性を好みます。体型が細い人よりも程よく肉付きのある女性(グラマーな女性)の方が好まれ、強気で確固たる自分を持っている女性もモテやすいです。
そのため、ジャマイカ人女性はか弱い素振りを見せません。どの女性も皆、強気に振舞っています。
男性は女性の尻に敷かれる
ジャマイカではしっかりとした女性が好まれる、ということとも関係しますが、ジャマイカにおいて男性は女性の尻に敷かれる傾向があります。
ジャマイカには強気な女性が多いので、男性もそんな女性にたじろぐことはよくあることです。
ジャマイカ人男性は気軽な恋愛を好み、恋愛を重く捉えていませんし、浮気などをすることもあります。そういうことを防ぐためにも、ジャマイカ人女性は男性に対して強気な態度で臨むのでしょう。
男性は女性にとても優しい
ジャマイカ人女性が強いという事情があり、ジャマイカ人男性は女性に対してとても優しいです。デートの際にはとても丁寧なエスコートをし、エスコートされる女性も思わずキュンとくるほどだとか。
日本人女性がジャマイカに旅行に行った際には、とても親切にされることでしょう。もしかすると、ジャマイカにて恋愛関係に発展することもあるかもしれませんね。
ジャマイカ人の恋愛観や結婚観を見てきましたが、女性が強いというのがジャマイカの大きな特徴です。
日本には「亭主関白」という言葉もありますが、ジャマイカではそんな日本とは価値観が違います。やはり国が違えば恋愛や結婚に対する考え方や傾向も異なり面白いですね。
ジャマイカ人の見た目やスタイル
ジャマイカ人は陽気で、それでいてとてもフレンドリーな性格をしています。レゲエでノリノリで踊る姿もイメージしやすいかと思います。
そんな明るい性格をしたジャマイカ人ですが、見た目はどんな感じなのか。ジャマイカ人の見た目(外見とスタイル)について見ていきましょう。
90%以上が黒人の国
ジャマイカには黒人が多く、全体の9割以上を占めています。これは、ジャマイカの歴史と大いに関係があります。
ジャマイカは16世紀にスペインに植民地として支配され、その際に、農業の労働力としてアフリカから黒人奴隷がたくさん連行されました。しかし、18世紀頃から黒人による独立運動の機運が高まり、1962年に独立に至りました。
このように、アフリカから黒人奴隷が流入してきたという歴史があるため、ジャマイカには黒人が多いです。
レゲエの象徴「ドレッドヘア」
ジャマイカにはドレッドヘアの人が多いです。特にレゲエ好きにはラスタヘアやドレッドヘアが定番です。
ドレッドヘアとは、髪を紐状に何本も束ねた髪型で、長期間ヘアカットをせずに放置したり、パーマをして人工的に作ります。
ジャマイカでドレッドヘアが主流になったのには諸説がありますが、そのルーツは1930年代のラスタファリ運動にあるとされています。
ラスタファリ運動はジャマイカのプロレタリアートによる運動で、この運動によってアフリカ回帰を目指しました。その運動の一環として、ドレッドヘアを聖なるものとみなし、ドレッドヘアにするという動きが盛んになりました。そのため、今日でもドレッドヘアにする人が多いわけです。
一説には旧約聖書に「身体に刃を入れてはいけない」とあり、髪や髭をまったく切らず、縮れた毛がからまってできた髪型とも言われています。
身体能力抜群のガッシリ体型
ジャマイカ人は男女問わず、体型ががっしりしている傾向にあります。特に、成人にそういう体型の人が多く、その屈強な肉体は「ウサイン・ボルト」や「アサファ・パウエル」をはじめとする陸上界のスーパースターを生んでいます。
その他、雪の降らない常夏の国ながらボブスレーでオリンピックに記録を残したり、ここは黒人特有の身体能力の高さもあるのかもしれません。
このジャマイカ発のボブスレーチームは「クールランニング」として映画化されています。とても面白い映画なのでおすすめです。
この屈強な肉体、ガッシリ体型にはジャマイカの食生活も関係しています。ジャマイカでは肉・魚料理が有名で、ジャークチキンやジャークポーク、カリーゴートやソルトフィッシュなどを好んで食べます。このように、タンパク質を多めに摂取するからこそ、がっしりとした体を作ることができるようです。
おでこが広い
ジャマイカ人には、子どもや大人に関係なくおでこが広い人が多いです。ジャマイカ人は前髪をかきあげたドレッドヘアの人や坊主の人が多いですが、それを踏まえて考えてみてもおでこが広い人を多く見かけます。
ジャマイカ人の見た目やスタイルには歴史的・文化的背景が関係しています。
ジャマイカに限らずですが、他の国の人の見た目について考える際に、その国の歴史や文化に着目してみると新たな発見があるかもしれません。
ジャマイカ人やジャマイカハーフの有名人・芸能人
ジャマイカ人を知る上で参考になるジャマイカ人の有名人や芸能人を紹介します。ジャマイカ人の性格や外見などの参考にしてみると面白いかと思います。
イエンディ・フィリップス
イエンディ・フィリップスさんは、ジャマイカのキングストン出身のモデルで、2010年度にはミス・ユニバースで2位に輝いています。
ジャマイカ人にはおでこの広い方が多いですが、イエンディさんもおでこがやや広く、知的な印象を受けます。モデルということもあり、スタイルも抜群に良いのが魅力的です。
ローラン・ベル
ローラン・ベルさんは、出身がイギリスのロンドンですが、両親はジャマイカンです。ローランさんは1983年生まれで2006年に俳優としてデビューしています。
やはり両親がジャマイカンということもあって、ローランさんは黒人で、おでこも広めです。体もややがっしりとしているので、男前な雰囲気が漂っています。
カーラ・キャンベル
カーラ・キャンベルさんはジャマイカのキングストン出身のファッションモデルです。
カーラさんは水着など、露出のある写真を撮ることがありますが、スタイルがとても良く肉付きがありながらも引き締まった体型をしています。腹筋もややついており、とても体型がしっかりとしており、ジャマイカでの人気もうかがい知ることができます。
ウサイン・ボルト
陸上の短距離選手として大活躍したウサイン・ボルトさんもジャマイカ人です。2009年に100m、150m、200mで世界記録を達成したのは圧巻であり、記憶にも新しいですね。
スポーツ選手ということもありますが、かなりの筋肉質で特に肩周りの筋肉がすごく、腕はとても立体的な形をしています。
サンヤ・ヒューズ
サンヤ・ヒューズさんはジャマイカのキングストン出身の女優です。代表作にはかの有名な「パイレーツ・オブ・カリビアン(生命の泉)」があります。
サンヤさんもやはりおでこが広く、おでこを丸出しにしているのがとてもセクシーです。
そしてサンヤさんは脚の筋肉がしっかりとしており、やはり体つきにジャマイカ人らしさがうかがえます。
ボブ・マーリー
1945年生まれのジャマイカのレゲエミュージシャンです。
17歳でデビューし、世界にレゲエを広めた「レゲエの神様」とも呼ばれています。その音楽はラスタファリ運動の思想を背景としており、貧しい人々の現状を憂い、権力への反抗を歌い、平和を訴え続けることで世界のミュージシャンに多大な影響を与えたと言われています。
メラノーマと脳腫瘍のため36歳の若さで病死しました。
ジェシー・ロイヤル
ジェシー・ロイヤルさんはジャマイカのセントジェームズ教区出身のシンガーソングライターで、音楽のジャンルはジャマイカ発祥のレゲエです。
ジャマイカならではのドレッドヘアのいでたちが特徴的です。髪は紐状にきれいに束ねられており、おしゃれに仕上がっています。
ジャマイカの有名人は、総じて体型がしっかりとしている方が多いのがわかります。
ジャマイカは肉料理が中心なので、そのような食生活の影響を大きく受けているのかもしれません。黒人特有の豊かな体格から、身体能力の高さもうかがい知れます。
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