外国人は日本人と比べると体臭が強い(参照:外国人の体臭)一方で、口臭にはものすごく気を遣っていることをご存知でしょうか?
日本人にもオーラルケアを意識し、普段から徹底的にケアをしている人も多いですが、外国人のソレはなかなかのものです。
外国人の口臭に対する意識や具体的な口臭ケア方法を知り、口臭対策に活かしてみてはいかがでしょうか。
目次
外国人は口臭が少ないってほんと?臭わない理由は意識の違い
外国人は体臭が強いものの、口臭については特にイメージがないという方も多いのではないでしょうか。それはつまり、ほとんど臭わない、もしくは常に良い匂いがする、とも取れます。
外国では体臭よりもどちらかと言えば口臭への意識が高い人が多く、大人から子供まで口の臭いに関しては特に意識してケアをしている人が多いです。
外国からすれば、「日本人はなぜあんなに口臭に気を遣わないの?」と疑問・非難されるくらい、外国人は口のニオイに敏感です。また、それだけ日本人の口臭は強いと見られているところがあります。
実際に、在日外国人の7割が日本人の口臭にガッカリしているという情報もあるので、それだけ外国人から見ると日本人の口臭は強烈だと思われているということになります。
裏を返せば、外国人はそれだけ口臭に気を遣っているという証拠でもあり、「自分の口が臭いことは考えられない」と思っている人がほとんどです。
それだけ外国人の口臭に対する意識は高く、実際に口臭ケアも徹底的に行っているため、口臭の少ない外国人が多いのかもしれません。
歯並びは仕事・プライベートに影響する
国によっては、口臭だけではなく歯並びも気にして幼いうちから矯正をするのが当たり前だったり、歯並びが外見を一番左右するとまで言われている国もあります。
実際に、アメリカやヨーロッパ、韓国など特に美意識が高い国では歯並びが悪かったり、口臭が強いと学校でイジメられたり、仕事が見つかりにくかったりといった現状もあるほどです。
当然すべての外国人の口臭が少ない訳ではなく、「歯磨き」や「歯周病対策」の意識が低い国や地域、「歯ブラシ」や「歯磨き粉」がが普及していない貧困国では、都会で行われているようなオーラルケアを行っていない場合も多く、口臭に対してそこまで敏感ではない可能性があります。
地域性もありますが、究極一人ひとりの意識の違いでも異なります。しかし、比較的口臭に対しては非常に意識の高い人が多い事実があります。
日本人は口が臭い?人糞よりも口が臭いと言われてしまう理由
日本人は外国人からすると「口が臭い」と思われることが多いと言われますが、それは本当なのか?
一部では「日本人の口は人糞よりも臭い」と言われるほど、外国人にとっては受け入れがたい臭いを放っている人もいるようです。
若い男女や日頃から口臭ケアを意識している人にはそのようなことはないと思いますが、意識していなければ外国人からすると「少し口臭の気になる人」認定をされてしまうかもしれません。
例えば、「歯磨きをして虫歯にならなければそれで良い」と思っている人も多く、若い人でも歯磨きだけを行って口臭には気が回っていない人もいると思います。
特に子供の場合は、まだ社会と密接に関わる機会も少ないため、口臭に対してそこまで意識をしておらず、親も「歯磨きだけをしっかりさせれば良い」という考えを持っている人が多く、口臭が強い場合があります。
もちろん、刺激物や強い口臭の原因となる食べ物を食べた後は口臭が強くなるのは、どこの国の人でも当たり前のことですが、その後にきちんとケアをするかしないかという点も外国とは違うようです。
また、満員電車など人が密集する場面では口臭だけではなく、体臭も気になり、不快な思いをする人も多いと思いますが、外国人は日本人以上に、日本人の口臭に対して不快な思いをしています。
ビジネスシーンやプライベートで人と話す時に必然的に口臭がわかる距離で話をする機会があると思いますが、その際に「この人、口臭い」と思ったことはないでしょうか。
口臭への意識の低さは国民性も関係している?
日本人がここまで口臭に対して意識が低い理由は、外国人のように初対面の挨拶の際にスキンシップを取ったり、距離が近づくといった習慣がないからとも言われています。
よほど仲良くない限りは、お互いのパーソナルスペースにも入らないお国柄があるので、必然的に口臭による他人への配慮に関心が低いという説もあります。
体臭に関しては、外国人よりも意識が高く、徹底的にケアをしている人も多いのに、「なぜ口臭には気を遣わないんだ?」と疑問に思っている外国人も多いようです。
しかしながら、同じ日本人でも「臭い」と感じる人に遭遇する確率は割と多く、それ故に外国人からすれば「日本人は口が臭い人が多い」というイメージを持たれてしまっているようです。
外国人は特に口臭には敏感で、口臭一つでその人のイメージが変わったり、付き合い方を考えたりしてしまう程シビアとも言われているので、日本人も外国人を見習って、もっとしっかりとオーラルケアをするべきなのかもしれませんね。
特に、外国人の恋人ができた際にはキスをしたり、必然的に二人の距離も近づく機会が多くなるので、口臭に対して指摘されることがないように、しっかりとケアをすることが大切です。
外国人に口臭がない理由
外国人の多くは口臭がなく、日本人と比べると口臭に対して意識が高いように感じますが、なぜ口臭がないのでしょうか。
どういった国の人が特に口臭が少ないのか、口臭がない理由について見ていきましょう。
特に口臭に気を遣っている国はアメリカ、ヨーロッパ、韓国
外国の中でも特に、アメリカ、ヨーロッパ、韓国では口臭に対して意識が高いです。
よって、それらの国の人々の口から嫌な臭いがすることは少なく、ほぼ無臭か、口臭ケアをした後の爽やかな臭いがすることが多いです。
いずれにしても、「臭い」と思うことは少なく、それだけ口臭ケアに意識が高く、時間をかけてケアをしていることがわかります。
もちろん、その他の国でも口臭に対する意識が高いところは多く、全世界で見ても日本は口臭ケアができていないという面で見ると、かなり上位になってしまうでしょう。
口腔ケアに関心が高い
日本では歯並びが悪かったり、口臭が強くてもわざわざそれを直しに病院に駆け込むことは少ないかもしれません。また、プライベートかつデリケートなことでもあるのでそれぞれに事情を抱えていることもあり、控えめな日本人は友達であっても指摘されることが少ないのもあります。
歯並びに関しては、「生まれ持ったものだから仕方ない」と諦めている人も多く、わざわざ多額のお金をかけて歯並びを直すという努力をしない人も多いです。
口臭に関しても、「口が臭い」と言われて、もしくは指摘された場合、病院に行って口臭に関しての相談をするまでを行う人は少なく、自分でできる範囲の口臭ケアで済ませてしまっている人も多いです。
また、間違った知識で口臭ケアを行っている人も非常に多く、その結果、あまり口臭が改善されていなかったり、余計に口臭を増長させてしまっている可能性もあります。
一方で、外国人は口臭に対してとても敏感で、少しでも自分の息が臭いかなと思ったら、徹底的に口臭ケアをするのはもちろん、臭いを全く感じなくても日常的に口臭ケアを行っています。
歯並びに関しても、「歯並びが悪いこと=人生を左右する」と考えている人もいるくらい、かなり意識が高く、幼いうちから矯正をしたりして歯並びを整えるのが主流です。
また、歯並びが悪いと口臭の原因となる菌を取り除くケアがし辛くなるため、「歯並びが悪い=口臭がひどい」と言ったイメージに繋がっているのかもしれません。
いずれにしても口臭や歯並び、歯周病など口腔ケアについてかなり意識が高い人が多いので、必然的に口臭が強い人が少ないと言えそうです。
日頃から正しい方法で口臭ケアをしている
口臭に対して意識が高い外国人の多くが、正しい方法で口臭ケアをしています。
口臭に対して親が子供に幼いうちから知識を教えたり、口臭に対してのマナーやエチケットが子供のうちからしっかりと身に付いている人が多いです。
薬局やドラッグストアには口臭ケアのグッズがたくさん販売されており、それをどのように使うのか、どういった商品がより効果的なのかといった情報が国民に流通していることが多いです。
また、SNSやインターネットでも口臭ケアに対する情報がたくさん発信されていたり、そういった記事や写真が多くの人に見られていることも多く、それだけ口臭への関心が高いことが見受けられます。
日本でも外国と同じように、薬局やドラッグストア、スーパーなどでも口臭ケア商品はたくさんの種類が販売されていますが、それを正しく使いこなせている人はあまり多くない印象があります。
ネット上の情報に関しても、そもそもネットで「口臭」について情報を集めようという意識を持っている人も少なく、その背景には、やはり日本人の口臭への意識の低さが垣間見えますね。
外国人の中には、口臭を気にして、口臭の原因となる食べ物を控えたり、食べたとしても其の後に徹底的なケアをしたりして、正しい口臭対策ができている人が多いですが、日本人の場合はそういったケアが十分ではなかったり、間違っていることがあるようです。
外国人が行っている口臭対策
外国人は口臭に徹底的に気を遣って、正しいケアを行っていることが多いですが、一体どのようなケアを行っているのか。
外国人から見て「日本人は口が臭い」と思われている今、外国人の口臭対策をマネしても良いのかもしれませんね。
徹底的に歯磨きをする
日本人でも朝起きた時と夜寝る前には歯磨きをしている人が多いですが、外国人の場合はそれ以上に歯磨きの回数が多いと言われています。
朝起きた時と夜寝る前はもちろんのこと、昼食を食べた後、おやつを食べた後など、口臭に影響が出るようなことをした後には軽く歯磨きをする人も多いです。
歯磨きの頻度は日本人よりもはるかに高く、一回にかける歯磨きの時間も個人差はありますが日本人以上の長さだと言われています。
例えば、日本人の場合は朝起きた時、夜寝る前と2回程度磨く人が多いです。もちろん、口臭や食べカスなどが気になる人は昼食の後も、外出先でも歯磨きをすることがありますが、基本的に朝晩の2回だけ歯磨きをする人が多いでしょう。
一方、外国人で口臭を気にしている国の人達は、何か朝昼晩に加えて、何か物を口にしたら歯磨きをしたり、人と会う前は歯磨きをするなど、日本人以上に食後だけではなく、合間に歯磨きをしていることが多いです。
歯ブラシを持ち歩くのは当たり前で、マウスウォッシュや歯間ブラシなども持ち歩いている人が多く、それだけ口腔ケアへの意識が高いことがわかります。
1回あたりの歯磨き時間は10分以上の人も多い
1回あたりの歯磨き時間に関しても、日本人は3分程度でちゃちゃっと磨いてしまう人も多く、忙しい朝ともなるとさらに時間が短いこともあるのではないでしょうか。
しかし、外国人の場合は1回あたりの歯磨き時間は、歯ブラシを使い、歯間ブラシを使い、マウスウォッシュを使いと、全体的に長く、10分以上の人も多くいます。
外国人は、「いつ人と会っても臭いと思われないようにする」という意識が高いので、それだけ口腔ケアに力を入れており、熱心に取り組んでいます。
歯磨きの仕方もしっかりと1本1本磨いた後にデンタルフロスを通したり、歯間ブラシで磨いたり、舌も舌用のブラシできちんと磨くなど、徹底的に歯磨きをして歯垢や食べかすを除去します。
口臭の原因は、歯に詰まった食べカスだけではなく、舌についた舌苔が原因となっている場合も多いのですが、外国人の場合はそういった面も気にして舌用ブラシも上手に活用しています。
そうすることで口臭の原因を取り除き、無臭の状態を目指しているのですね。
特に欧米人はみんな意識が高く、歯磨きとデンタルフロスを常に持ち歩くなど「いつキスしても大丈夫なようにしておく」のがエチケットになっているので、常に口臭がしない状況を作っておく努力を行っています。
マウスウォッシュを使い良い香りにする
外国人は歯磨きや歯間ブラシを行った後に、マウスウォッシュを使ってさらに口臭ケアを行っている人が多いです。
それだけ念入りに歯磨きやデンタルフロスを使ってケアしていれば十分なのでは?と思うかもしれませんが、外国人にとっては、最後にマウスウォッシュを使って臭いをさらに良い香りにするための努力をしています。
日本ではマウスウォッシュを使っている人は比較的少なく、歯磨きだけで済ませてしまう人も多いと思いますが、外国では逆にマウスウォッシュを使うのが当たり前となっています。
飛行機や電車の中など、食事の後に歯磨きができない状況もあると思いますが、マウスウォッシュだけは欠かせないという外国人も多く、こちらも常に持ち歩いているという人もいます。
なので、外国人の口臭は無臭であるか、マウスウォッシュの爽やかな香りであることが多いです。
スケーラーを常用する人も多い
日本では馴染みのない道具の名前ですが、これは歯石を取る道具で、こちらも愛用している人が多いです。
日本の場合、歯石を普段から取るという人は少なく、歯医者さんの定期検診などでまとめて取ってもらうということが多いですね。
しかし、外国では日頃から歯石が付いていたらスケーラーを使い、徹底的に除去しています。
菌が集まり歯石になってしまった後は、歯石そのものが臭うとは言い切れないのですが、歯石が虫歯の原因になる菌や食べかすをさらに集めやすくしてしまうことや、歯石がついていること自体を「気持ち悪い」と感じる点は、日本人も真似するべき点だと思います。
定期的に歯医者に通う人が多い
最近では日本でも定期的にクリーニングに行く人も増えてきていますが、まだまだ虫歯にならないと歯医者に行かないという人も多いのではないでしょうか。あなたの周りにもしばらく歯医者に行っていない…そんな方はいませんか?
もちろん、年に1回も行かない人から年に5回以上行く人など、国に関わらず個人差はありますが、外国人の場合は少しでも気になるところがあったら、そのままほったらかしにする人が少ない傾向があります。
日本人からすると、歯医者も他の病院と同じ感覚で、何か異常があったら行くというイメージの方が多いのかもしれません。
もちろん年に1回の定期検診を受けている人も多いですが、外国では最低年に2回は歯医者に行くようにしている人が多いようです。
その理由は、「虫歯の治療」ではなく、「虫歯の予防」です。
虫歯になってから歯医者に行くのではなく、虫歯になる原因が残っていないか、チェックしに行くという目的で少なくとも年に2回は通う人が多いようですね。
その際、食べかすや歯の隙間に汚れが付いていたり、歯石が付いていたりすると、「ケアを怠っている」と怒られることもあるようです。
なので、歯医者に定期的に行って怒られないためにも、日頃からきちんとケアをしている人が多いのですね。
まとめ
外国人は日本人よりも遥かに口臭への意識が高く、さらに口臭だけではなく、虫歯、歯並び、歯周病に対してもかなり気を使っています。
外国人から見て、「日本人は口が臭い」と言われることも多く、残念だと感じられているのは事実なので、日本人も外国人を見習ってもっと徹底的に口臭ケアをするべきだと思います。
そのためにまずは口臭への意識をもっと高める必要がありますし、正しい口臭ケアの方法を習得するのも大切ですね。
正しい歯磨きの仕方、デンタルフロスや歯間ブラシの使い方、マウスウォッシュの使用方法などをきちんと習得して、日本人も外国人のように「口臭がしない」と言われたいものですね。