中東・西アジアに位置するサウジアラビア。サウジアラビアとは「サウード家のアラビア」の意でサウード家を国王とし、その一族が支配する絶対王制の国です。歴史的には建国100年程度の若い国でもあります。
また、サウジアラビアは観光などで訪れるのが少し難しい国でもあり、あまりどんな国なのかのイメージが湧きにくい人も多いのではないでしょうか。
何となく石油が有名で暑そうな国、またはサッカーを通して何となく知っている、それくらいの人が多いのではないかと思います。
そんな謎に満ちたサウジアラビアに暮らすサウジアラビア人とはどんな人たちなのか？サウジアラビア人の内面的特徴（性格や恋愛、結婚観など）や外見的特徴（顔やスタイルなどの見た目など）を紹介します。
サウジアラビアとはどんな国？サウジアラビアと言えば？
まずはサウジアラビア人の性格や国民性を形成するであろう、サウジアラビアという国の事情や特徴から見ていきましょう。
国教はイスラム教
サウジアラビアの国教はイスラム教です。
サウジアラビアではイスラム教以外の宗教を認めておらず、それぐらい宗教に関しては厳しいです。
観光での入国も、イスラム教以外の人の入国は認められていないので、サウジアラビアを観光することは自体がとても難しいと言えます。
イスラム教の聖地「メッカ」がある
サウジアラビアにはイスラム教の最大の聖地、メッカがあります。イスラム教は、1日に5回、メッカの方向に向かって礼拝を行うことが決められており、一生に一度はメッカにて巡礼するべきだとされています。
そんなイスラム教最大の聖地がある国でもあります。
サッカーが人気
サウジアラビアではサッカーがとても人気を博しています。サウジアラビアのチームはFIFAワールドカップやアジアカップにもよく出場しているのでご存知の方も多いかもしれませんね。
1994年にはベスト16を獲得しています。アジアの中では強豪国の一つでもあります。
食べ物を食べる時は右手
サウジアラビアでは素手を使って食事をすることがありますが、食べ物をつかんで食べる時は基本的には右手で食べます。
食べ物を分ける時やフォークなどの道具を使う時は左手も使います。
イスラム教の戒律により豚肉は食べない
サウジアラビアでは小麦粉、羊肉、牛肉、鶏肉などをメインに使った料理を食べます。ただし、豚肉はイスラム教の戒律の関係で食べることができません。
サウジアラビア料理の代表例としては、カプサという料理が挙げられます。カプサとは、ご飯の上にスパイスで味付けした肉や魚を乗せた料理で、基本的には大きな皿に盛り付けてみんなで食べます。カプサは、結婚式などのイベントに出されることが多いです。
サウジアラビアは石油の国というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、イスラム教が根強いという側面があります。そのため、サウジアラビアの国民はイスラム教の教えを徹底して守ります。
また、意外にも日本とのつながりもあり、近年では日本のアニメが人気です。放映されたアニメの代表例としては「ドラえもん」「あしたのジョー」「キャプテン翼」などがあり、いずれも日本でも人気の高いアニメばかりですね。
日本のアニメ人気は意外だったのではないでしょうか。それでは、このサウジアラビアという国に住むサウジアラビア人の特徴を見ていきましょう。
サウジアラビア人の性格
私たち日本人は外国人に対して「陽気で外交的」「自分の気持ちをハッキリと表現する」というイメージを持ちがちです。実際、アメリカやヨーロッパの国はそういう人が多い傾向にありますし、そのイメージはあながち間違いではないでしょう。
では、サウジアラビアの場合はどうなのか？上記の特徴はサウジアラビア人には当てはまるのか？サウジアラビア人の性格的な特徴を見てきましょう。
予定や計画がルーズ
サウジアラビア人には、予定や計画がルーズな人が多いです。せっかく予定や計画を立ててもドタキャンしたり、延期にしたりすることはよくあります。
日本人だと、電車が1分でも遅れたらイライラする人や5分前行動を心がけている人が多いですが、そんな日本とは対照的です。
サウジアラビア人と予定を立てる際は、サウジアラビア人のルーズさに戸惑うかもしれません。しかし「こういう価値観なんだ」と考えて受け入れておくのが上手に付き合うコツです。
伝統を重んじる
予定や計画にルーズな一方、サウジアラビア人は伝統を重んじる傾向にあります。これはサウジアラビアがイスラム教の国であり、イスラム教の戒律が厳しいためです。
サウジアラビア人はイスラム教の教えを守って、1日に5回の礼拝などを行います。小さい頃からイスラム教の教えを守ってきたからこそ、サウジアラビア人は伝統を重んじる性格をしています。
物をあげたがる
サウジアラビア人は、物をあげたがる性格をしています。例えば、お菓子を持っている時は友達におすそ分けすることがあります。
日本でも誰かに物をあげる場面はありますよね。特に大阪では、飴をあげる文化が根強いです。このように、ちょっと日本と通ずる（？）文化がサウジアラビアにはあるのも面白いですね。
人と話すのが大好き
サウジアラビア人は人と話すのが大好きです。雑談はもちろん、議論も大好きでいつもサウジアラビア人同士の会話は盛り上がります。そのため、カフェや飲食店に何時間も入り浸ることはよくあることです。
もしあなたが会話するのが好きなのであれば、サウジアラビア人の友達がいるととても楽しい時間が過ごせるかもしれません。
思いやりがある
サウジアラビア人は思いやりに溢れています。街中で困っている人がいたら声をかけますし、誰かの相談に乗る時は親身になって相談に乗ります。また、お金に困っている人がいたら貸すこともあるぐらいです。
外国人で「陽気で外交的」「自分の気持ちをハッキリと表現する」という特徴がある人は多いです。しかし、サウジアラビア人にはそのような特徴が当てはまらないとまではいかないものの、サウジアラビア人にはまた別の特徴があります。
サウジアラビア人の恋愛観・結婚観
サウジアラビアはイスラム教の国です。イスラム教の戒律はとても厳しく、サウジアラビア国民はその戒律をしっかりと守ります。となると「サウジアラビアの恋愛観は日本とかなり異なるのでは？」と疑問に思うこともいることでしょう。
実際はどうなのか？サウジアラビア人の恋愛観・結婚観について見ていきましょう。
男女が一緒にいるのはNG
まずイスラム教的に、男女が一緒にいるのは基本的にNGです。一緒に会話をすることはもちろんですし、一緒に食事をしただけで逮捕される、ということも実際にあります。
そのため、サウジアラビアでは男女がデートするのは禁止されています。ただし、親兄弟と一緒にいることはOKです。
結婚はお見合いで
男女が一緒にいるのがNGとなると、結婚はどうするのか？
サウジアラビアでは、結婚は基本的にはお見合いをした上で行います。親が結婚相手を紹介してくれたり、結婚相談所で相手を決めたりします。
サウジアラビアの女性は普段、アバヤを身にまとっているので顔が見えません。しかし、お見合いの時には外すので顔が見えます。外見をしっかりと判断した上で、結婚するかしないかを決めるようです。
結婚式も男女別で行う
なんと、サウジアラビアでは結婚式すらも男女別で行います。新郎と新婦、それぞれ別々の会場で、あるいは別々の時間帯で行うのが普通です。
また、参加者も性別で分かれます。新郎の結婚式は男性のみ、新婦の結婚式は女性のみで行われます。イスラム教の戒律はそれぐらい徹底されています。
国際結婚は認められていない
日本をはじめとして多くの国では国際結婚が認められていますが、サウジアラビアでは基本的には国際結婚が認められていません。
ただし例外はあり、サウジアラビアの法律では40歳以上65歳以下の男性であれば国際結婚ができるとされています。
この法律が成立したのには、サウジアラビアの女性の未婚率が高くなってきているという背景があります。そもそもサウジアラビアは恋愛や結婚についてかなり厳しいので、やはり何かしらの策を講じる必要はあるでしょう。
イスラム教が根強いということもあり、サウジアラビアでの恋愛・結婚はかなり独特かつ厳しいことがわかります。結婚していないとデートなどができないのは、私たち日本人からしたら驚きですよね。
サウジアラビア人の見た目とスタイル
サウジアラビアは日本からとても遠く、飛行機では合計15時間ほどかかるところにあります。なかなかサウジアラビア人と接する機会も少ないと思うのでサウジアラビア人について詳しく知っている方は少ないでしょう。
それではサウジアラビア人はどんな見た目やスタイルをしているのか、その特徴を見ていきましょう。
男性は頭にクーフィーヤを巻いている
サウジアラビア人の男性は頭にクーフィーヤを巻いています。クーフィーヤとは頭に被せる布とリングで、頭の上に布をかぶせて、その上にリングをはめればセット完了です。
サウジアラビアはイスラム教の国なので「イスラム教と大きく関係あるのかな？」と思う方もいるかも知れませんが、クーフィーヤ自体はイスラム教とは特に関係はありません。
女性はアバヤを身にまとう
サウジアラビアの女性はアバヤを身にまといます。アバヤとは服の一種で、目だけが出せる全身衣装です。
色は黒のものが多く、サウジアラビアでは女性のアバヤの着用が義務付けられています。
女性の肌は人前では見せてはいけない、という決まり（ルール）があるからですね。ここもイスラム教の戒律に準しています。
肌は黒めの茶色
サウジアラビアには肌が黒い（茶色い）人が多いです。サウジアラビアは直射日光が強く日焼けしてしまうためです。また、年中通して暑いためか血色が良く、顔色が良いのも特徴の一つと言えます。
肥満な人が多い
サウジアラビアには肥満な人が多いです。これはサウジアラビアの気候と大きく関係があります。サウジアラビアは直射日光が強く、夏の気温は40度を超えるほどです。
そのため、日中に外出する人は少なく、日が沈んでから外出します。そのため、サウジアラビア人は運動不足な人が多く、肥満になる人が多いと言われています。
眉が目立つ
サウジアラビア人の眉毛は目立ちます。男性であれば眉の太い人が多く、女性は細く整えられており、キリッとしている人が多いです。
髭が濃い
男性に限りますが、髭の濃い人がサウジアラビアには多いです。口周りや顎に関係なく、肌が見えなくなるほど伸ばす人も多く、髭をこしらえるのも男性の嗜みと言えます。
サウジアラビア人やサウジアラビアハーフの有名人・芸能人
サウジアラビア人を知る上で参考やヒントになるサウジアラビアの有名人や芸能人を紹介します。サウジアラビア人の特徴などと比較しながら参考にしてみてください。
ヤセル・アル・モサイレム
ヤセル・アル・モサイレムさんはサウジアラビア出身のサッカー選手で、GKとして活躍しています。
サウジアラビア人の男性には髭をこしらえる人が多いですが、ヤセルさんも髭がかなり濃い方です。ワイルドな雰囲気がありますね。
ルジャイン・ハズルール
ルジャイン・ハズルールさんは運動家として活躍しています。
サウジアラビアは女性に対する権利が厳しいのですが、ルジャインさんはそれに立ち向かい、女性の権利拡大を求める活動をしています。
眉毛が太く、キリッとした表情が美しい女性です。健康的な肌の色、顔色をしています。
ファハド・アル＝ムワッラド
ファハド・アル＝ムワッラドさんはサウジアラビア代表のサッカー選手です。同じサッカー選手のヤセル選手同様に髭が濃いのが特徴的です。
サーレム・アッ＝ドーサリー
サーレム・アッ＝ドーサリーさんはサウジアラビア代表のサッカー選手です。
日焼けしているためか、肌は綺麗な褐色をしています。目と眉がキリッとしていて、サウジアラビア人の中ではイケメンと言える男性ではないでしょうか。
サウジアラビアには映画館がほとんどないこともあり、芸能が流行らず、どちらかと言えばスポーツ選手に有名な方が多いです。国のあり方によっても人気の人は変わってくるという面でも面白いですね。
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