バルト海に面するバルト三国最南の国リトアニアは、国土の70%が農地、28%が森林に覆われる自然豊かな国で、国内には大小4,000の湖を有し、「森と湖の国」とも言われています。
そんな穏やかな雰囲気の広がる小国ですが、リトアニアは歴史に翻弄され、幾多の変遷を経て「奇跡の独立」を果たした勇気と誇り高い一面を持つ国でもあります。
寡黙でシャイで人見知りな人が多いと言われる北欧の国の中では感情表現が豊かだと言われるリトアニア人の特徴(性格や外見など)について見ていきましょう。
首都 | ヴィリニュス |
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人口 | 279万人(2019年) |
面積 | 65,200㎢ |
言語 | リトアニア語 |
宗教 | キリスト教 |
通貨 | ユーロ |
目次
リトアニアとはどんな国?リトアニアと言えば?
リトアニアの基礎知識
リトアニア(正式名称:リトアニア共和国)は、バルト海に面しており、ラトビア、ベラルーシ、ポーランドと国境を接しています。国土面積は日本の6分の1ほどで首都はヴィリニュス。言語はリトアニア語を話しており、宗教は主にキリスト教カトリック派が信仰されています。
リトアニアは1795年に領土の大部分がロシア領になってからは、旧ソ連の占領下になりましたが、1990年に独立宣言を出し、翌年に独立を果たした国です。
幾多の変遷を経て「奇跡の独立」に至った歴史のある国でもあります。
蜂蜜酒「ミード」
リトアニアは良質なハチミツの産地であり、そのハチミツから作られた蜂蜜酒の「ミード」はリトアニアを代表するアルコール飲料です。ミードは人類最古のお酒とも言われ、1万年以上前からあったと言われています。
古くからの製法と味わいの古典派は、北欧の濃厚な蜂蜜を使用しハーブやスパイスを合わせたコクのある味わいで極甘です。
80年代にはスッキリとした味わいが特徴のモダン派が本格的に作られるようになり、今では古典派とモダン派がミードの大きな分類とされています。
リトアニアと日本の関係
杉原千畝(すぎはらちうね)という人物を知っているでしょうか。彼は第二次世界大戦中にリトアニアの在カウナス日本領事館に赴任していた外交官です。
「東洋のシンドラー」と呼ばれている人物で、当時ナチス・ドイツに迫害され難民となっていたユダヤ人約6000人に対してビザを発給し、事実上の保護をしました。
当時の日本はナチス・ドイツと同盟関係にあったので、本来の規則にのっとればビザは発給できず、杉原千畝の行為はいち個人による独断だったと言われています。
結果として多くのユダヤ人を救い、彼が発給したビザは「命のビザ」と呼ばれています。
遠いバルト海のリトアニア人はこの出来事を忘れずに覚えています。
2011年の東日本大震災の際には米国のユダヤ人組織オーソドックス・ユニオンにより義援金を募る声明が出されたり、リトアニアの2大都市ヴィリニュスとカウナスには、杉原千畝の名を取った「スギハラ通り」があります。
一見、日本人からは縁の遠い国に思えますが見方を変えるととても日本と関わりの深い国なのです。
三国ワンセットの一国
リトアニアはエストニアとラトビアと合わせてワンセットの「バルト三国」としても知られ、実は各国の認知度としてはヨーロッパでも低いと言われています。
しかし、それぞれの国で話す言葉に違いがあったり、中に入れば当然別の国で、それぞれの国が三国に対して複雑な感情を持っています。
リトアニアはバルト三国の中で唯一、13~15世紀の間独立国だったこともあり、人口が多く「他の二国よりも自分たちの方が上」という意識があるようです。
一緒くたにされることを嫌う、プライドの高さが見受けられますね。
ちなみに、旧ソ連からの独立では力を合わせた三国ですが、仲が良いのかと言えばそうではありません。カトリック信徒の多いリトアニア人は西欧に仲間意識を持っていますが、他国はどうも違うようです。
リトアニア人の性格・国民性
警戒心が強い
リトアニアは長くソビエト連邦の支配下にありました。その歴史的背景が影響しているのかリトアニア人は警戒心が強く、仲良くなるのにやや時間がかかる傾向があります。
偏見や差別は少ないようですが、プライベートでは外国人とあまり関わろうとはしません。
友人関係においてもビジネスにおいても距離の測り方が難しい側面があり、仲良くなれたと思っていたら距離を置かれたり、まだ打ち解けられていないと感じていたのに頼られたりと慣れないうちは戸惑うことが多いかもしれません。
大のお酒好き
リトアニア人と仲良くなるには「お酒を一緒に飲む」のが有効です。リトアニア人にはお酒好きが多く、強い人が多いからです。
ついつい深酒をしてしまうところがありますが、お酒を飲んで楽しい時間を過ごすことが大好きな国民性です。
その証拠に2018年にWHOが発表した1人当たりの年間アルコール摂取量は13.61リットルで世界3位となっています。
リトアニアでは名産としてあげられる名酒も多く、古くから愛されているのがわかりますね。
シャイで保守的で真面目
リトアニア人は「根暗」や「不愛想」などと言われることがありますが、決して卑屈な性格でもぶっきらぼうな性格でもありません。オープンで明るい性格とは言えませんが、シャイでやや保守的なところがあります。
日本人で言う「昭和っぽい」ところがあって、堅気で頑固、肝心な気持ちはあまり言葉にしない性格です。前衛的なものや改革的なことを毛嫌いしているわけではありませんが、少し抵抗があるようです。
そんなリトアニア人の尊敬すべきところは真面目なところです。日本人の性格について語るのによくあげられるワードでもありますが、リトアニア人の真面目さはとても素朴で純粋です。地道にコツコツと頑張るタイプが多く、見返りや富や名声にこだわる人は少ないようです。
無口でシャイな人が多いと言われる北欧人ですが、リトアニア人はその中でも比較的感情表現は豊かだと言われています。
友情は一生もの
堅気でシャイ、それに加えて警戒心が強い(ある意味で人見知り)となると仲良くなるのがとても難しそうに感じるかもしれませんが、リトアニア人は一度信用した人は家族同然にその関係を大切にします。
本当はとても親切で少しお節介やきなところもあるリトアニア人。不器用な性格ではありますが愛らしさを感じられるのではないでしょうか。
信心深い
カトリック国のリトアニアには、とにかく教会が多く建ち並んでいます。北部の都市シャウレイには「十字架の丘」と呼ばれる場所があり、5万基以上の十字架が立ち並んでいます。
宗教が弾圧された旧ソ連時代には秘密警察のKGB(国家保安委員会)にこの丘を破壊されてしまいましたが信心深い教徒により、夜な夜な新しい十字架をこっそりと立てていったと言います。
信心深さが伺えますが、最近の若者は西欧やアメリカに傾倒し、アメリカ文化を好むようになっているようです。
リトアニア人の恋愛観・結婚観
素朴で控えめなリトアニア人女性
ヨーロッパ系と聞けばロマンチストで積極的なイメージがあるかもしれませんが、リトアニア人は控えめで一途、外見よりも性格を重視する性格です。
大学進学率が高く仕事に関してもキャリアを積んでいる女性が多いので近寄り難いと思われることもありますが、決して高飛車な性格ではありません。
しかし、自尊心は高いです。大人しく素朴ではありますが、男性に対して絶対的と言えるほど従順ではありません。
ナンパ好きなリトアニア人男性
日本のある番組でも紹介されていましたが、リトアニア人男性はナンパをすることが多いです。内向的な性格の人が多いと言われるリトアニア人からはなかなかイメージしにくい特徴に感じるかもしれませんね。
リトアニアは整った容姿の女性が多いことでも有名な国です。顔だけでなくスタイルも良い人が多いので、そんな美しい女性たちに男性が声をかけたくなるのも頷けます。
家族第一主義
リトアニア人にとって1番大切なものは、富や名声ではありません。最も大切にしているのは「家族」です。日本人にありがちな、仕事ばかりで家族と過ごす時間が少ない…ということはほとんどありません。
結婚した後は自分たちの家庭を守ることが最優先になります。家の中には家族写真がたくさん飾られ、休暇は家族で過ごしたりとその日常生活からも家族に重きを置いているのがわかります。
結婚後は家庭に入る女性が多い
リトアニア人は結婚後の役割がハッキリとしています。最近は女性が結婚後も働き続けるのが世界的に多くなっていますが、リトアニア人の場合はそれを望む女性ばかりではありません。
大半の女性が結婚と同時に仕事をやめて家庭に入ります。そうでなくとも出産をきっかけに退職を選ぶケースがほとんどです。
これは夫となった男性やその両親から求められているものではなく、女性自身がそういった選択をすることが多いのです。古くからの習慣ではありますが、それに対して女性たちもそうあるべきだと考えているようです。
こういったところにも保守的な性格が見受けられます。
リトアニア人の見た目やスタイル
色素が薄い
リトアニア人のほとんどが白人です。人種としてはフィン人やスラヴ人に近いとされていますが、フィンランドに由来するフィン人に匹敵するほど肌が白く、白人の中でも色素が薄いとされ、キメの細かい肌の人が多いです。
体毛の濃い人が多いですが色素が薄いため目立ちにくい傾向にあります。
髪質は柔らかくストレートの人も多いですが癖の強い人が大半です。金髪の人が多く、いわゆるブロンドの人が多く見られますがやや茶色がかった人もいます。
力強く美しい瞳
リトアニア人の顔立ちは彫りが深く二重の割合が高いので目元はハッキリとした目力のある人が多いです。
リトアニア人の瞳の色は様々で暗い色の瞳を持つ人が大半ですが、中には瞳の色が薄く明るい色をしている人がいます。その色はグリーンやライトブルーで透き通った海を思わせる美しさだと言います。
身長が高い
世界の平均身長ランキングでは男性が181cmで5位、女性は167cmで8位にランクインしている通り、世界的に見ても高身長の人が多い国と言えます。
日本人の平均身長は男性が172cm、女性が158cmなので日本と比べると高身長なのがわかります。
高身長な人が多いリトアニアで一番人気のスポーツはバスケットボールです。有名なリトアニア人にはアメリカのNBAで活躍している選手もいます。
美女が多い
バルト三国と聞けば、「美女」を連想するかもしれませんね。白く透き通った肌にパッチリとした目元、背が高く筋肉質で引き締まった体は一般女性であってもモデルと見間違えてしまいそうなルックスです。
その女性たちにとって自分磨きはとても重要です。
肌がとてもきれいな彼女たちですが、シミやニキビがなくても化粧品はたっぷり使いますし、化粧もフルメイクの人が多いです。エネルギッシュでジムやナイトクラブ、流行のカフェなどに出かけるのが好きだと言います。
リトアニアの美女たちには元気で活発な人たちが多いようです。
リトアニア人やリトアニアハーフの有名人・芸能人
アルヴィータス・サボニス
1964年生まれ、リトアニア・ソビエト社会主義共和国カウナス郡カウナス出身のプロバスケットボール選手で、ヨーロッパ史上最高のセンターとも名高い伝説的な選手です。
1986年、21歳のときにまだまだアメリカ人ばかりだったNBAで異例の高順位でドラフト指名を受けました。しかしながら、当時のアメリカはソビエトと冷戦中であったことなどもありNBA入りは叶いませんでした。NBA入りが叶ったのは1995年で、以降輝かしい成績を残し世界中を驚かせました。
彼の外見を見てみるとまず驚くのはその身長でしょう。221cm、126kgという大きな体は日本人からすると圧倒されてしまいますが、リトアニア人らしい体格とも言えます。体毛が濃くても色素が薄くて目立ちにくいところも特徴的です。
エディタ・ヴィルケヴィシュテ
1989年生まれ、リトアニア出身のモデルです。スカウトでデビューした彼女ですが、すぐに活躍の場を世界へと広げました。
2008年には若干20歳で有名ラグジュアリーブランドの「バレンシアガ」や「シャネル」、「ルイ・ヴィトン」のショーでランウェイを歩きました。注目の的となった彼女は翌年2009年には年間で70本以上のファッションショーでモデルを務めています。
彼女の外見は、真っ白な肌と透き通るようなエメラルドグリーンの瞳がとても印象的です。また175cmと高身長なところもリトアニア人らしい特徴と言えます。
ドマンタス・サボニス
1996年生まれ、アメリカ合衆国オレゴン州ポートランド出身のリトアニア人プロバスケットボール選手です。彼の父親は先に紹介したアルヴィータス・サボニスで、アルヴィータスがNBAのポートランド・トレイルブレイザーズでプレーしていた時期に誕生しています。
2016年のNBAドラフトにおいて11位で指名され、オクラホマシティ・サンダーに入団。翌年2017年にトレードでインディアナ・ペイサーズに移籍しました。
彼の出身大学はワシントン州にあるゴンザガ大学で、バスケットボールの強豪校として知られています。日本では八村塁選手が在籍していたことでも話題になりましたね。
彼も202cmと高身長で、顔立ちは目元がくぼんで見えるほど彫りが深いのが特徴的です。
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