東ヨーロッパ、ロシアの西に位置するベラルーシは旧ソ連時代には「白ロシア」と呼ばれた世界最北の内陸国です。
「白ロシア」と聞くと白人が多いのかな?と暗に想像しますが、白ロシアは「はくろしあ」と読み、(ロシアが)モンゴル支配の時代に方角を色で表していたためです。白は西側の意味を持ち、ロシアの西側に位置するベラルーシは白ロシアだったわけです。
…とはいってもベラルーシにはロシア系が多く、内情的にもロシアにベッタリな国でもあり、比較的ロシア人によく似た特徴を持つとも言えます。
それではベラルーシ人の性格ほか外見的特徴を見ていきましょう。
首都 | ミンスク |
---|---|
人口 | 948.5万人(2018年) |
面積 | 207,560㎢ |
言語 | ベラルーシ語、ロシア語 |
宗教 | ロシア正教、キリスト教など |
通貨 | ベラルーシルーブル |
目次
ベラルーシとはどんな国?ベラルーシと言えば?
ベラルーシの基礎知識
ベラルーシ(正式名称:ベラルーシ共和国)は、東ヨーロッパに位置する世界最北の内陸国です。北側をラトビアとリトアニア、西側をポーランド、南側をウクライナ、東側をロシアと国境を有します。国土面積は日本のおよそ半分くらいの小さな国です。
首都はベラルーシの中央部にあるミンスクで、民族は80%以上がベラルーシ人でその他にロシア人、ポーランド人、ウクライナ人が暮らしています。
公用語はベラルーシ語とロシア語です。国民のほとんどがロシア正教を信仰しており、わずかにキリスト教カトリック派やその他の宗教を信仰している人がいます。また、外務省のデータによると国民の6%が無宗教です。
ロシアとの関係
かつてのソビエト社会主義共和国の構成国とロシアは少なからず対立していた歴史があり、あまり仲が良くない国も多いですが、ベラルーシは親ロ(親ロシア)として知られています。
ロシアとベラルーシの間では将来、政治経済で統合を目指す条約を結んでいるだけでなく、軍事面でも集団安全保障条約を締結しているほどです。
しかし、近年両国の間では対立する場面が増えています。統合を推し進めたいロシアと対等でいたいベラルーシの間で溝ができ始めているといいます。
現在のベラルーシはルカシェンコ大統領の独裁体制なので政権次第では状況が変わるかも知れませんが、ロシアに依存せず独立国として成長しようという気持ちの現われなのかもしれません。
乳製品大国
ベラルーシといえばチーズやヨーグルトなどの乳製品が有名です。首都でも牛や羊が放牧されていて、輸出している食品や農産物のほとんどが乳製品です。
2015年のバター輸出国ランキングでは1位ニュージーランド、2位EU(加盟国の総量)に続き3位にランクインしています。このほかにもホエイパウダー(乳清を粉状にしたもの)で世界3位、チーズ・カッテージチーズで5位、粉乳で5位と乳製品の生産とともに輸出がとても多いことがわかります。
ベラルーシの一般家庭でも乳製品がよく食べられていて、サラダにチーズやヨーグルトを使ったり、肉の付け合わせにサワークリームを合わせたりと欠かせない食品となっています。
欧州最大で最後の原生林
ベラルーシ西部ブレスト州とポーランド東部の国境をまたぐ「ベラヴェジの森」は人の手が及んでいない森で、紀元前からの姿がそのまま残っていると言われています。
その姿を保護する意味合いも兼ねて1992年には世界遺産として登録されました。
この森はヨーロッパバイソンの生息地としても知られていて鹿や狼、オオヤマネコなどをはじめとする500種類以上の動物たちが生息しています。
観光することも可能ですが、半分ほどが特別保護区とされているため一部のみ踏み入ることができます。まるで童話の世界の森に迷い込んでしまったかのような風景はベラヴェジの森ならではです。
ベラルーシ人の性格・国民性
笑顔は少ないけど親切
ベラルーシ人はたれ目で愛嬌ある顔立ちをしている人が多く、笑うと柔らかい笑顔で人懐っこそうに見えるのですが、ベラルーシ人はそもそもあまり笑わない傾向があるようです。
これは愛想が悪いわけでも怒っているわけでもありません。ベラルーシでは意味もなく笑っていることはとても不思議なことであり、人前で歯を見せて笑うことを恥ずかしいことと考えられているからです。
もちろん声を出して笑うこともありますし、お酒を飲むと陽気になる人も多いので笑うことがいけないことと考えているわけではありません。
笑わないと聞くと不親切そうなイメージがつきまといますが、そこはむしろ逆で親切な人が多いのもベラルーシ人の特徴と言えます。困った人を放っておけない性格で情に厚いところがあります。
笑顔はないけど親切。一見すると不親切そうに見えるところがありますが、そこには見た目とのギャップがあると言えます。
保守的
「80年代のソ連」などと揶揄されることもあるベラルーシでは保守的な考え方が根付いています。昔からの習慣を大切にしており、流行にはあまり敏感ではないようです。
差別をしない国民性なので前衛的なものや新しいものに反発するわけではありませんが、積極的に自分たちの生活に取り入れていこうという姿勢はあまり見られません。
家族観についても「男性は外で働き、女性は家庭を支える」という考え方が根付いています。
穏やかで差別はしない
スラヴ系の人々はその見た目や寒い地域という環境的な要因から、「物静か」で「冷たそう」というイメージを持たれがちですが、ベラルーシ人はとても穏やかで物腰の柔らかい人が多いです。
知らない人に積極的に声をかけたり、レストランなどで陽気に騒いだりすることは少ないですがとても親切であまり怒らず穏やかです。
外国文化にも寛容で人種差別や外国人差別がほとんどない珍しい国と言えるでしょう。
教養や知識を大切にする
ベラルーシ人は学歴や成績を気にする傾向が強いです。小学校低学年からは普段の授業でも評価がつけられます。
語学教育に熱心で英語、ドイツ語は必修となっていてレベルも高いです。幼い頃から勉強をする姿勢が身についているためか、「教養」をとても大切にします。
ベラルーシ人の日常会話の話題は多岐に渡っており、政治や国際情勢などがトピックにあがることもごく一般的なのだとか…。女性の中には教養を感じられない男性は恋愛対象外と感じる人も多いようです。
ベラルーシ人の恋愛観・結婚観
レディーファーストで母親ファースト
ベラルーシ人男性は紳士的で女性をとても大切にします。デートプランは男性が立て、支払いなども男性が持つ場合がほとんどです。
また、デート中は車道側を意識して歩いたり、歩調を合わせたりとさりげないエスコートが得意です。
結婚式の定番はお姫様抱っこで、これは女性の憧れでもあるようです。
そんな紳士的なベラルーシ人男性のほとんどがマザコンと言われています。しかし、甘えているわけではなく、独立しても母親のことを気にかけ、誕生日や母の日などの記念日も欠かさない親孝行な男性が多いのが真実です。
プライドが高く慎重派
ベラルーシ人女性は自立心が強く、プライドが高いです。学歴や教養が重要視されるベラルーシでは女性も男性に負けたくないという気持ちが強く、高学歴の女性も増えてきています。
仕事など社会的な評価だけでなく、恋愛においてもプライドは高めです。ナンパな口説き方や女性を軽んじるようなことをされると見向きもされません。それでいて女性は恋愛に対して極めて慎重です。
ベラルーシでは欧米でよくある「デーティング」のような期間があります。
友達よりもお互いを意識してはいますが恋人未満といういわば「お試し期間」のようなもので、この期間のうちにお互いを知って恋人になるかどうかを決めます。そのためデーティング中は他の男性にデートに誘われて出かけることもあります。
単純に文化の違いでもありますがベラルーシ人女性は警戒心が強く慎重なのでしっかりと見極めて自分にとってピッタリな相手とより親密な関係になりたいと考えているのかもしれません。
一途で敬愛の心が深い
ベラルーシ人は恋人や家族に対しての愛情がとても深いところがあります。ある程度の年齢になれば恋人=結婚と考えていますし、とても一途な人が多いので浮気や遊びの恋愛は少ないです。
男性も女性も真面目で、お互いのために尽くす人が多いと言えるでしょう。
お金や地位よりも愛情や絆を重要視します。しかし、対等な関係を望むので「相手が尽くしてくれるから」と甘んじていると破局してしまうケースも多いようです。
保守的な家族観
「男は外で家族のために働いて、女は家庭を支え守る」という考え方が未だ根強いのがベラルーシの家族観です。どちらかが強制しているわけではないですが、祖父母の代から男性は仕事をして女性は家庭に入るのが当たり前だったために、そうあるものだと思っている若者が多いようです。
学歴社会になってきている現代では働くことを望む女性が増えているとは言いますが、まだまだ夫婦の役割については昔ながらの風習が続いているようです。
ベラルーシ人の見た目やスタイル
東スラヴ人
ベラルーシ人のほとんどはスラヴ系です。スラヴ系はロシアから東ヨーロッパに多い民族で、西スラヴ人、南スラヴ人、東スラヴ人と細分化したうち、ベラルーシでは東スラヴ人が多いとされています。
スラヴ人に共通して言える特徴は肌がとても白く乾燥していて、白色人種の中でも体毛が濃い人が多いことでしょう。また比較的寒さに強い人が多いです。
背が高くガッシリした体格
ベラルーシ人男性は身長が180cm近くある人も多く、大柄です。体を鍛えることが好きで、多くの男性がフィットネスジムに通っていたり、自宅にバーベルや鉄アレイを常備し、日頃からトレーニングをしています。
また、ベラルーシ人女性の平均身長は178cmで世界各国の平均身長と比べても背が高いと言えます。
顔立ち
東スラヴ人は顔が小さく、唇も薄めで小さいです。目は丸くて大きい二重の人が多いですが、たれていて眠そうな印象を持つかもしれません。彫りはそれほど深くなく、鼻は短めで高い傾向があります。全体的に丸さを感じる愛嬌のある顔立ちをしています。
髪の色は薄い茶色から金色の人が多く、体毛の色は同じく薄い色の人もいますが、黒色に近い濃い色をしている人も多いです。
健康志向な食生活
ベラルーシ人の食生活はヘルシー傾向です。気にしている人が多いというよりは、ベラルーシ人は果物や野菜をよく食べていて、どれもあまり農薬を使用していないので安全で健康的なものを必然的に取り入れられていると言えます。
また、ベラルーシ人にとって乳製品はとても重要です。乳製品においても添加物が使用されておらず、美味しくてとても健康にも良いと言われています。乳製品が大好きなベラルーシ人はチーズや牛乳やヨーグルトなどの乳製品を頻繁に購入します。
牛乳を毎日飲み、サンドイッチやサラダにチーズを使ったり、頻繁にヨーグルトを食べたりといたるところに乳製品が用いられます。
ベラルーシ人やベラルーシハーフの有名人・芸能人
白本彩奈(しらもとあやな)
2002年生まれ、東京出身の女優でありモデルです。彼女の父親は日本人で、母親がベラルーシ人です。
彼女の代表作にはフジテレビ系ドラマの「最後から二番目の恋」「悪夢ちゃん」などがあり、NHKの「すイエんサー」に出演するなど多方面で活躍しています。
彼女の外見を見てみると、顔が小さく鼻は高めで、ややたれている二重の目が印象的です。どれもベラルーシ人の特徴と似ていますね。
アレクサンドル・フレブ
1981年生まれ、ベラルーシのミンスク出身のサッカー選手です。ベラルーシ語本来の発音をカタカナ表記にすると「グレブ」の方が正しいのですが、「フレブ」の名前で知られているようです。
1998年にディナモ=ユニ・ミンスクに入団しましたがすぐにBATEボリソフに移籍し、ベラルーシリーグ優勝に貢献しました。その後ドイツのシュトゥットガルトを経て2005年~2008年にはイングランドの名門アーセナル、2008年~2012年にはスペインの名門バルセロナでプレーしていました。
その後はロシアやトルコなどのチームでプレーし、現在はベラルーシでプレーしています。
彼の身長は185cmで、身長の高い人が多いドイツ人と並んでも見劣りしないほどでした。唇が薄く、鼻が高いなど東スラヴ人に見られる特徴が彼の顔立ちからも見て取れます。
マルク・シャガール
1887年生まれ、ロシア帝国のヴィテブスク(現在のベラルーシ)出身の画家です。彼はその生涯のほとんどをフランス・パリで過ごしておりフランス国籍を取得しています。
代表作は「誕生日」「ステンドグラス」「バレエ『アレコ』舞台背景画第1~4幕」などがあります。このうち「バレエ『アレコ』舞台背景画第1、2、4幕」が日本の青森県立美術館に所蔵されています。
シャガールはその作品はもちろんのこと、妻であるベラ・ローゼンフェルトを一途に愛し続けたことでも有名です。彼女への愛をテーマにした作品も多いことから「愛の画家」とも呼ばれています。一途なところはベラルーシ人らしい性格と言ってもよいかもしれません。
外国人検索機能と外国人会員数の多い、外国人と出会いやすいおすすめのマッチングアプリです。今気になっている外国の方との出会いを探してみるのもおすすめです。
外国人検索機能 | キーワード検索、人種検索、言語検索、信仰検索 |
---|---|
外国人会員数 | 外国人男性:2000人以上、外国人女性:2000人以上 |
match.comはカウントが2000人までなので多くの外国人会員がいます
外国人検索機能 | 出身地:海外+国名、居住地:海外+国名、フリーワード検索 |
---|---|
外国人会員数 | 外国人男性:9999人以上、外国人女性:9999人以上 |
外国人検索機能 | 出身地:国名・都市検索 |
---|---|
外国人会員数 | 外国人男性:600人以上、外国人女性:500人以上 |