ジョージアは東南ヨーロッパに位置する国で、かつては「グルジア」と呼ばれ、旧ソ連時代には構成国の一つだった過去があります。
ソ連の一部だった国なのでロシア人によく似たところがありそうですが、ジョージアはジョージアで独自の文化がしっかりと受け継がれ、守られています。
それではそんなジョージアに暮らすジョージア人の性格や見た目などの特徴を見ていきましょう。ジョージア人は日本でいうところの「B型の性格」に近いものがある気がします。ジョージア人のお国柄、一つの傾向としてお楽しみください。
首都 | トビリシ |
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人口 | 373.1万人(2018年) |
面積 | 67,700㎢ |
言語 | ジョージア語(グルジア語) |
宗教 | キリスト教、イスラム教など |
通貨 | ラリ |
目次
ジョージアとはどんな国?ジョージアと言えば?
ジョージアの基礎知識
ジョージアは南東ヨーロッパに位置し、ロシア、アゼルバイジャン、トルコと国境を接しています。西には黒海、東にはカスピ海が広がり、国土面積は日本の約5分の1、首都はトビリシです。
人口の8割以上がジョージア系ジョージア人ですが、様々な国と混血しているのでそのルーツは様々です。公用語はジョージア語で宗教はキリスト教のジョージア正教を主体としています。
首都のトビリシは、多様な建築と旧市街の迷路のような石畳の小路で知られています。
深く根付くロシアへの対抗心
ジョージアはかつて「グルジア」と呼ばれていました。これはロシア語に由来し、「グルジア・ソビエト社会主義共和国」と言うのが広く知られている「グルジア」の本当の名前です。
旧ソ連崩壊後、反ロシア感情が高まったことからジョージア読みを望んでいます。ちなみにジョージア人は自国を「サカルトベロ」と呼ぶようです。
ジョージアという名は、ドラゴンを退治したという伝説のあるキリスト教の聖人、聖ゲオルギウス(聖ジョージ)を国の守護聖人としていたことに由来するようです。
1991年のソ連崩壊まで、グルジアはソ連の構成国でした。ソ連崩壊後、ジョージア国民の独立への期待と反ロシアの風潮が高まりロシアとの関係は悪化していきます。
エネルギー供給のほとんどをロシアに頼っていたジョージアに対しエネルギー制限の制裁が加えられ、長年に渡り電力不足に陥るなど国民の生活が脅かされる期間が続きました。その後も輸入規制やガスや電力の値上げが行われ、1年間でガスの価格は倍にまで引き上げられたと言います。
ジョージアとロシアの対立が極まった2006年にはジョージアワインの輸入の禁止を皮切りに輸入全面停止をして経済封鎖にまで至ります。
ロシアからの郵便・輸送・鉄道・航空便も停止されたためにロシアに住んでいたジョージア人は貨物列車にすし詰め状態で強制送還されたと言います。
こういった背景からジョージアとロシアの関係は現在もあまり良好ではなく、民間レベルではロシア語由来の「グルジア」を嫌い、スポーツなどでもロシアが相手になると熱が入る人も多いです。
長年に渡る対立は大きな溝となり現在も続いています。
世界最古のジョージアワイン
ジョージア東部の「カヘティ地方」はワイン用のブドウ栽培に適した気候と土地があるジョージアで最も栽培面積が大きいワイン産地です。アルメニアと並んで世界最古のワインの生産地で8000年以上の歴史があると言われています。
その昔、エジプトのクレオパトラがジョージアワインを飲んで、物思いにふけりながら涙していたという言い伝えがあることからジョージアワインは「クレオパトラの涙」とも呼ばれています。
ジョージアでは昔ながらの「クヴェヴリ」という素焼きの壺を使った伝統的なワイン造りが現在も大切に守り受け継がれています。蜜蝋で内側をコーティングし、そこへワインを入れ、それを土の中に埋めてワインを熟成させると言う製法です。
このクヴェヴリでの醸造は、2013年12月ユネスコ世界文化遺産に登録されました。
ナリカラ砦
ジョージアの観光地といえばやはりナリカラ砦でしょう。小高い丘の上にある砦で赤い屋根が立ち並ぶトビリシの街を一望することができます。
ナリカラ砦はトビリシの街を守るための砦なので、砦の壁があるのは街とは反対側になります。保存状態はあまりよくないのですが、それもそのはずトビリシは数々の外敵から攻められた歴史があります。
日本のお城も観光地のシンボルとなっていますが、険しさと歴史を感じられるこの砦もまたジョージアのシンボル的存在となっています。
健康大国長寿の国
古くからジョージアをはじめとするカフカス地方は長寿の国として有名で100歳を超える老人も多いです。
そんなジョージアでは古くから健康食としてヨーグルトが好まれています。日本も長寿の国の一つに数えられることがありますが、スーパーなどでよく目にする「カスピ海ヨーグルト」は実はジョージアの伝統的な健康食の一つなんです。
同じ長寿の国同士、ヨーグルトは健康の秘訣なのかもしれませんね。ちなみにジョージア自体はカスピ海ではなく黒海に面しています。
ジョージア人の性格・国民性
親切でフレンドリー
ジョージア人はとても陽気な性格をしています。外国人に対しても親切で、日本の昭和時代のような家々の近所付き合いもあり、地域との交わりも密接です。
客人をもてなすことも大好きで飲み会をよく開きます。お店に集合することもあれば、自宅に友人たちを招くことも多いです。
家での飲み会では手料理や自家製ワインを振る舞い、ホストである自分達の食べものが少なくてももてなしてくれます。
その宴会には「タマダ」と呼ばれる幹事が欠かせません。タマダのスピーチを聴きながら、ワインを空ける、とても盛り上がる行事です。
祖国を誇りに思っている
ジョージア人はジョージアを心から愛しています。ですが大きな声で誇れるところを語ったりはしません。心の中でとても大切にし、自分たちの還る場所、心のあるところとして大事に思っているようです。
よく言われるのは観光地のゴミがとても少ないということです。管理が行き届いているのも理由の一つですが、ごみが落ちていると拾うという習慣がある人がたくさんいます。自国の環境を守ろうとする姿勢からは自国を愛する気持ちが感じられますね。
礼儀正しく几帳面
南に位置する国はどこか時間にルーズなイメージがあるかもしれません。ジョージアもどちらかと言えば南に位置する国ですが、時間感覚が比較的しっかりしていて几帳面なところがあります。待ち合わせに大幅に遅刻してくる人は少なく、遅刻することが相手に対して申し訳ないと感じる人が多いです。
こういった感覚は時間に厳しい日本人に近いところがあるかもしれません。
マイペース
穏やかで陽気な性格のジョージア人は良くも悪くもマイペースです。
頑固な性格ではありませんが自分の考えや信念を曲げないので、否定や注意をされると表面的には受け入れたように見えてもまるで受け入れていないということがあります。
「それぞれに意見や考え方は違う」と考えており、相手の意見は尊重するものの「それはそれ」と分けて考えるところがあります。
我が強くもありますが、個を尊重しているとも言えます。
血気盛んで直情的
勇猛な格闘家が多いジョージアは、闘争心が強く直情的な性格ですぐ敵味方を分けたがる傾向が強いです。北はロシア、南はトルコに挟まれ、紛争が絶えない地域で独立を守ってきた歴史的な背景も関係しているでしょう。
また、ジョージアは「格闘技大国」としても知られ、レスリングや柔道の強豪国の一つとして数えられます。力と力がぶつかり合うラグビーのような競技も人気があります。また、日本でも力士として黒海太(こっかいふとし)、栃ノ心(とちのしん)らが活躍しています。
もともとジョージアではチダオバという相撲のような格闘技があり、古くから村相撲のように各地で親しまれています。
ジョージア人の恋愛観・結婚観
カップルになる独特のメソッド
ほとんどの国がそうであるようにジョージアでも男性がリードするのが一般的で、女性は男性のリードを望みます。男性が意中の女性に告白して「YES」の返事をもらい交際が始まります。
しかし、ジョージアでは男性の告白に対して、女性はまず「NO」と言います。
1回目の告白で「YES」になることはまずありません。そのため、男性はその女性をデートに誘ったりプレゼントを渡したりと猛烈なアプローチをかけます。
この遠回りにも感じられるやり取りは長くて数年に及ぶこともあるようです。
一途で盲目
「NO」を突きつけられても諦めずアプローチをする男性の一途さは女性にとっては嬉しいことかもしれません。
もちろん好意のある相手であれば、かもしれませんが。
日に日にパワーアップするアプローチを受けていれば好きになっていく、あるいはもっと好きになることもあるかもしれませんよね。「好き」でなくても心に響くものがあったり、気持ちは変わることもあるかもしれませんね。
しかし、中には「本当のNO」であっても交際までの段階だと思い込んで勘違いしてしまう人もいたり、判断が難しいところがあるようです。
日本人の感覚からすると断るなら断るで正式なお断りはしっかりとして欲しいかもしれませんね。
増えている児童婚
日本では聞き馴染みがない「児童婚」は、ジョージアでは分かっているだけで20%近い女性が直面している現実であり、問題です。
法的に定められた年齢よりも若い年齢で結婚することを「児童婚」と言い、その年齢は15~17歳がほとんどです。相手の男性は大人であることが多く、ジョージアの中でも農村部によく見られる結婚の形です。
「大きくなったら」「将来の夢は」という目標も奪われ、妻として結婚した相手の家で一生を過ごすことになります。
また、ジョージアでは性教育がほとんどされておらず、児童婚をした少女の中には結婚とは何を伴うものなのか、結婚式の後まで理解できていない少女も多いと言います。
2010年に行われた生殖医学の統計によると、15~19歳の既婚少女のうち76.6%が、避妊具をつける避妊法を実践していないという調査結果も出されました。そのため、多くの若い花嫁が結婚直後に妊娠しています。
この問題は社会問題としてジョージア国内で問題視され始めています。
ジョージア人の貞操感
先にお伝えしたように、ジョージアの性教育は進んでいません。恥ずかしいこととして黙ってしまう大人が多いようです。
オープンな感覚ではないのでSEXはとても責任の伴う行為とされています。それはつまり「関係を持つ=結婚する」ということです。
男女ともに遊びや体だけの関係という感覚がそもそもない人も多いので、「そんなつもりじゃない」は通用しません。
ジョージア人の見た目やスタイル
多民族国家
多民族国家であるジョージアには南ヨーロッパやロシアなど色々な国にルーツを持つ人々が暮らしています。アジア人はあまり多くありませんが、混血が進んでいるのでわずかにアジア系の血筋を持つ人もいるようです。
美人が多いと言われるジョージアには透き通った肌のロシア系美女もいれば、健康的なオリーブ色の肌色をした美女もいます。街中で見かける女性もレストランの店員を含め、とにかく美女が多いと言われています。
南国らしい顔立ち
南ヨーロッパに位置するジョージアに暮らす人々の多くはオリーブ色の滑らかな肌をしています。そのため、ラテン系に近い印象を持つかもしれません。
彫りが深くとてもハッキリとした全体的に濃い顔立ちをしています。
二重の人が多く、彫りが深いことも影響して目と眉の距離が近いです。男女ともにハツラツとした印象を受けるでしょう。
体毛が濃い
ジョージア人の体毛は濃いと言われており、色は黒色です。眉や髪は太くしっかりとしており、髪質はクセの強い人が多いようです。
女性はロングヘアーを好む人が多く、男性は男らしい短髪を好み、髭を蓄えている人も多いです。
大柄な体型
ジョージア人男性はガッシリとした体型をしています。太っていると言うよりは筋肉が付いていて体格が良いという方がしっくりくるでしょう。
そんなジョージアは先にもお伝えした通り有名な「格闘技大国」でもあります。
女性は食生活にとても気を配っていて、野菜や果物に加えて乳製品をよく食べるので高たんぱくな食生活と言えます。
また、食品添加物には敏感でナチュラルなものを好みます。その影響か筋肉質でもスラリとバランスの良いスタイルをした女性が多いです。
ジェダイ?ナウシカ?ファンタジー色の強い民族衣装
ジョージアの民族衣装は独特で、男性の服は胸に猟銃の弾丸を入れるポケットが並び、腰には短剣を吊っています。カッコいい、そして美しい民族衣装としても人気で、その見た目はさながらスターウォーズの「ジェダイ」、またはアニメ「風の谷のナウシカ」の風の谷の住人にも見えます。
ファンタジー色の強いカッコいい衣装なのでぜひ一度眺めてみてください。
ジョージア人やジョージアハーフの有名人・芸能人
栃ノ心剛史(レヴァン・ゴルガゼ)
1987年生まれ、ジョージアのムツヘタ出身の春日野部屋に所属する現役大相撲力士です。現在の番付は関脇ですが更なる活躍が期待されている力士の一人です。
幼い頃にジョージアの伝統格闘技「チダオバ」を始め(とても練習熱心で上達も早かったので周囲からの期待も高かったと言います)、2004年の世界ジュニア相撲選手権大会に出場した際には、まったく相撲の稽古をしていなかったのにも関わらず3位入賞を果たしました。
相撲よりも柔道が好きだった彼ですが家族などとの話し合いの結果、相撲を選んだそうです。
栃ノ心はジョージアへの愛国心が強く同じ名前の「ジョージア」のコーヒーを愛飲しているそうです。また来日当初から「グルジア」ではなく「ジョージア」出身と名乗っていました。こういったエピソードはジョージア人らしい愛国心を感じますね。
ケイティ・メルア
1984年生まれ、ジョージアのクタイシ出身のシンガーソングライターです(現在の国籍はイギリスです)。
幼少期はグルジアとロシアで暮らしており、9歳のときに北アイルランドへ移住、その後13歳でロンドンに引っ越しています。
2004年に歌手としてデビューし、その洗練された美しい歌声からたちまち人気になり全英アルバムチャートで6週連続1位にランクインしています。
エリザベス女王も列席するイギリス恒例チャリティ・イベント「Royal Variety Performance」に出演し、女王から最大級の賛辞の言葉を受けたことはとても話題になりました。
彼女の顔立ちは、健康的な肌色に眉と目の距離が近く、彫りの深いハッキリとした印象で、多くのジョージア人の印象と似ています。
エレーネ・ゲデヴァニシヴィリ
1990年生まれ、ジョージアのトビリシ出身のフィギュアスケーターです。2006年から3大会連続でオリンピック代表に選ばれたジョージア国内外でとても有名なフュギュアスケーターです。
初出場だった2006年ヨーロッパフィギュアスケート選手権で5位に入賞し、直後に行われたトリノオリンピックでフリースケーティングの最終グループ6人に入ったことでさらに注目を集めました。
彼女の外見を見てみると、アスリートということもありますが、肉付きの良いスタイルが特徴的です。しっかりと鍛え上げられた体でありながらセクシーさを感じられるところもジョージア人のスタイルの特徴です。
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