国際結婚

外国人との結婚前に知っておきたい様々な問題や障害や違い

外国人との結婚(国際結婚)には日本人同士の結婚とは異なり、様々な問題や障害がついて回ります。

自分達だけの問題ではなく、あなたを取り巻く環境にも影響が出る可能性があります。そんな外国人との「結婚について回る可能性のある障害」についてまとめました。

今は考えていなくても、いつか考えないといけない日が来るかもしれない外国人との結婚。国際結婚はそのときになってみないとわからない、想像しにくいことで愛があれば乗り越えられる問題かもしれません。

でも、知っておくことで少し心に余裕を持って付き合えるようになると思います。

  • 偏見や周りの目
  • 国籍の問題
  • 日本(文化)との違い
  • 子どもの容姿
  • 家族や友達との別れ

偏見や周りの目:不安や心配

今でこそ外国人と結婚(国際結婚)する方が増え、当たり前になってきましたが、それでもまだ相手が日本人じゃないというだけで偏見を持つ人も多いです。

「これから先やっていけるのか?」「離婚したらどうするのか?」「どうせ長くは持たない」そんな声も聞こえてくるかもしれません。白人と付き合う(好きと言う)だけで「白人コンプ(コンプレックス)」などと揶揄されることもあるくらいです。

また、親ともなれば子が異国の方と結婚すると聞けば不安や心配も出てくるものです。

後述していますが、国籍が変わる可能性や家族や友人との物理的な距離の拡大、また、国際結婚の離婚率も不安や心配の種になり得ます。嫌味だけでなく、心配の思いもあることは理解しておくことも大切です。

実際に国際結婚をした方の離婚率は日本人同士の結婚と比べればとても高いです。

厚生労働省が毎年発表する「人口動態統計」によると平成25年(2013年)における国際結婚(夫婦の一方が外国人)の婚姻数は21,488件、離婚数は15,196件となっています。

このデータの基づき国際結婚の離婚率を算出してみると、平成25年度の国際結婚の離婚率は「15,196÷21,488=0.688」となり、約7割弱となります。

同様に夫婦ともに日本人の婚姻数は639,125件、離婚数は216,187件で日本人同士の離婚率は「216,187÷639,125=0.338」の約3割強となります。

この計算式が正しいか不明なので一概には言えませんが、国際結婚をしたカップルの離婚率は日本人同士の離婚率と比べても非常に高く、国際結婚をしたカップルが離婚に至るケースは非常に多いことがわかります。

参照:厚生労働省「人口動態統計」|結果の概要(日本における外国人を含む人口動態)

国際結婚にはこういった周りの目や声を気にしない図太い神経を持つことも大切ですが、どうしても当事者以外はこういったデータや文化の違いを見て「うまく行かない」と勝手な判断を下します。

もちろんあなたを取り巻く環境にもよりますが単に結婚相手が外国人と言うだけでいわれもない噂(中傷)や偏見の目・声を聞く可能性はあるのでその点は覚悟しておく必要があります。

国籍問題:国籍が変わる可能性

特に日本人女性が外国人男性と結婚する場合、相手男性の国籍によっては自動で国籍が取得され、放っておくと強制的に国籍が変更されてしまう場合もあります。

日本人男性が外国人女性と結婚する場合は、日本人男性は日本国籍のまま、外国人女性も自分の持つ国籍のままですが、日本人女性と外国人男性が結婚する場合の国籍変更のケースは様々です。

1.日本国籍のまま

アメリカ人やヨーロッパ諸国、中国人や韓国人が結婚相手の場合は、そのまま日本国籍でもいられます。また、帰化申請を行うことで相手の国籍を得ることができます。

2.自動で夫の国籍になる

アフガニスタン・イラン・エチオピア・サウジアラビアなど結婚によって自動で夫の国籍を取得する国では二重国籍になります。この場合国籍選択をしないままでいると日本国籍を失うことになります。

3.国籍を選択できる

エジプト・タイ・パキスタン・フランス・ブルネイなどでは任意で国籍を選ぶことができます。国籍取得の届け出をすれば日本国籍は失われ、しなければ日本国籍のままです。


自動的・強制的と言っても選択の余地はありますが、放っておくと知らないうちに国籍が変わり、日本人ではなくなってしまう可能性があるので注意してください。結婚前と変わらず当たり前のように日本人として生活していても法的には日本人ではなくなります。

「単純に国籍が変わるだけなら問題ない」と思う方もいるかもしれませんが、国籍が変われば選挙権もなくなる上、一部公的扶助制度を受けられないほか、仕事の面でも外国人となることで不便を強いられる可能性は出てきます。

また、万が一離婚など別れてしまった場合にその国で暮らし続けられるのか?日本に帰りたくなることもあるかもしれません。そんな時に日本国籍はあなたの助けとなるはずです。国籍は少なからず人生を左右する要素でもあり、自動で夫の国籍になる相手との結婚の際は注意が必要です。

日本との違い:文化・言語・宗教の違い

文化の違いだけでなく、言語の違い、宗教の違いなど国際結婚は自国との様々な違いを身をもって経験することになります。これらは性格や考え方、価値観に影響を与え、この違いが招く結婚への弊害はそのまま離婚という形で現れることが多いです。

上でもお伝えした通り、国際結婚の離婚率はとても高く、司法統計による国際結婚の離婚の理由の1位は男女ともに「性格が合わない」とのことです。全てをひっくるめた上で合わないということでもありますね。

基本的に何をとっても違いはありますが、例を二つほど挙げてみます。

夫婦の役割の違い

例えば、今でこそ日本では共働きの家庭も多いですが、女性は結婚したら家庭に入る(専業主婦になる)という方や思いを持っている方も多いと思います。

このある意味で日本的な「家庭に入る」という考えがない国もあります。フランスなどでは男女共働きが当たり前で精神的にも金銭的にも自立した女性を求める傾向が強いです。

そういった国では働きに出ない女性に対して不満が募ることも考えられます。

愛情表現の違い

日本人は愛情表現が下手と言われるように、ストレートに愛を伝えることが苦手な方が多いです。また、恥の文化と言われるように恥をかくことを嫌います。

その点でストレートな物言いをすることの多い外国人の愛情を重く感じたり、恥ずかしさを感じたり、相手の方には物足りなさを感じさせてしまうこともあるかもしれません。


これはあくまでも一例に過ぎません。

生活の違い(靴の生活)、子どもの教育に対する考え方、お金に対する価値観、セックスの頻度、食生活の違いなどなど……違いを挙げれば本当に切りがありません。

基本的に結婚ともなれば、どこをとっても日本(日本人)との違いを目の当たりにすることが多くなります。

こういった違いを受け入れる寛容さを持つことは国際結婚には必須と言えます。結婚してから後悔しないためにも事前によく話し合い、相手のことを深く理解することが大切になります。ここには言語の壁(違い)も立ちはだかりますが、一つずつ乗り越えていくことが大切です。

子どもの容姿:見た目の違いによるイジメ

二人の愛の結晶でもある赤ちゃんはお互いの身体的特徴を受け継いで生まれてきます。
参照:外国人との間に生まれるハーフの子供の特徴は?肌・髪・目の色はどうなる?

アジア系同士の間に生まれたベイビーであれば日本人に似通った雰囲気を持ちますが、それ以外の国や地域の方との間に生まれた子どもは日本人とは良くも悪くもかけ離れた外見的特徴を持って生まれてくることになります。
参照:各国の外国人の特徴

特に小中学校などでは容姿の違いはイジメの要因にもなります。綺麗・可愛い・カッコいいに関係なくイジメられる可能性もあります。

今でこそハーフタレントなどハーフの方がテレビで活躍することも増え、世間一般への理解も深まったとは思いますが、こういった心配が少なからずついて回るので子どもの心のケアは必要になります。

家族や友達との別れ:物理的な距離の拡大

結婚して同居することになった場合など、どちらかの国へ嫁ぐことになった場合、国にもよりますが日本から遠いという物理的な距離の問題が出てきます。

日本に住む、家族や友達と簡単に会えなくなる可能性はあります。親の死に目にも会えなくなる可能性もあります。

相手の国へ嫁ぐことになった場合、こういった物理的な距離の問題が出てくることはあらかじめ覚悟しておく必要があります。

ただ、最近はインターネットの普及・拡大によって簡単に、そして低価格で、場合によっては無料でも国際電話やテレビ電話などリアルタイムで情報のやり取りができます。ネットを介することにはなりますが、ネットが普及した現代ではこの物理的な距離も少なからず埋めるのに役立つはずです。

まとめ

結婚は縁なのでその時になってみないとわからないことも多いものです。「外国人との結婚なんてありえない!」と思っていた人でも愛を深めればその考え方も変わるものです。

初めから障害のことばかり考えるのもおかしな話かもしれません。日本国内で言えば、昔と比べれば国際結婚への偏見は少なくなってきていますし、その垣根もなくなってきています。

でも、こういった障害は少なからず起こる可能性はあるので、それを踏まえた上で国際結婚に向けて動くことも大切であり、国際結婚には互いに相手の受け入れる寛容さが必要不可欠になります。

これから外国人の相手を見つける、恋活・婚活を始める方は頭の片隅に入れておいてください。
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