「神話の国」とも呼ばれるギリシャは、西洋哲学や歴史学のような学問から彫刻、演劇なども盛んで、民主主義の地盤を築き上げた国でもあります。
ギリシャ人と言うと何となく「彫刻のような」顔立ち、体つきを想像する人も多いかもしれませんが、実際のところはどうなのか。ギリシャで暮らす人々の性格(内面)や見た目(外見)的特徴についての傾向をまとめました。
勤勉でどことなく日本人と似た特徴が垣間見れるギリシャ人について見ていきましょう。
首都 | アテネ |
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人口 | 1077万人(2017年) |
面積 | 13.1万㎢ |
言語 | ギリシャ語 |
宗教 | ギリシャ正教 |
通貨 | ユーロ |
ギリシャとはどんな国?ギリシャと言えば?
ギリシャの基礎知識
ギリシャ(正式名称:ギリシャ共和国)は、国土面積が日本の約3分の1で、首都をアテネに構えます。南ヨーロッパに位置しており、アルバニア、ブルガリア、トルコなどと国境を接しています。地中海やエーゲ海に面し、温暖な地中海気候によりリゾート地としても人気です。
言語はギリシャ語が話され、宗教はギリシャ正教が主に信仰されています。
神々の国・神話の国
ギリシャ神話や古代遺跡など度々「神々の国」とも称されるギリシャには「神」にまつわる事柄がたくさんあります。
詳細に見れば異なりますが、日本の八百万の神(やおよろずのかみ)と感覚は近いかもしれません。
最高神「ゼウス」をはじめとして、美と愛の女神「アフロディーテ」、太陽の神であり音楽・医術・弓術の神「アポロン」、承認と旅人の守護神「ヘルメス」などのオリンポス12神と呼ばれる神々はギリシャ人の信仰の対象でもあります。
他にもお店や街の名前にはオリンポス12神にまつわる名前がつけられるなど、まさにギリシャ人の生活に根付いた神々と言えます。
フォトジェニックな観光地
ギリシャの主要産業のひとつに観光産業があります。神殿や遺跡などの世界遺産をはじめ、ギリシャには地中海らしい青い海と白い砂浜に白い建物、「メリッサニ洞窟」の神秘的な光景など、魅力的な観光地が多く点在しています。
なかでも日本人に人気があるのはザキントス島の通称「シップレックビーチ」です。
イオニア海に落ち込む断崖絶壁に隠れるようにある白い砂浜のビーチは、ジブリ映画「紅の豚」の舞台とも言われています。有名な場所でありながら秘境とされるこのビーチは、死ぬまでに行きたい絶景としても人気です。
日本と少し似ているギリシャ料理
ギリシャ料理を作るのにかかせないのがオーブンです。代表的なものには「ムサカ」と呼ばれるじゃが芋の上にひき肉やナス、ホワイトソースを重ねて焼いた料理や「スパナコピタ」というフェタチーズとほうれん草のパイなどがあります。
また、地中海に面したギリシャではイカやタコ、イワシやタラなど日本で食べられている魚介類もよく食べられています。フリットにしたり、焼いたりして、オリーブオイルがけやレモンを絞って食べるのが一般的です。
日本でも女性を中心にブームになったギリシャヨーグルトは、乳酸菌で発酵させた牛乳からホエイや水分を取り除いて栄養分を凝縮させた珍しい製法のヨーグルトです。これにハチミツをかけて食べるのがギリシャ流です。
身内に甘いコネ文化
ギリシャは地縁、血縁といった結びつきがものをいうお国柄、要はコネ社会です。
二大政党である「新民主主義党」と「全ギリシャ社会主義運動」は政権が変わるたびにお互いに身内の支持者に大量の公職ポスト与えるため、政界には2代目、3代目がゴロゴロおり、世襲も多いです。ここは日本と同じかもしれません。
逆に言えばコネ重視のギリシャ人は一族郎党、身内を大事にする意識が強いので、親兄弟や友人の頼み事は簡単には断らない優しさを兼ね備えています。
日本同様に年長者を敬う意識も強く、どことなく日本を含め、アジア人の雰囲気に似たところを持ち合わせています。
ギリシャ人の性格・国民性
陽気で明るくフレンドリー
ギリシャには、情熱的で、陽気で、明るい性格の人が多いです。
古代ギリシャの時代から様々な人種が集まってきたギリシャでは、人種の差別や偏見が少なく、オープンで気さくな人が多いと言われています。何事にも前向きで、後ろを振り返らず、つまらないこと、小さなことにクヨクヨしない楽天的な性格をしています。
ただし、その反面、「この世界は自分を中心に回っている」と考える人も多く、名誉や自尊心を傷つけられることを嫌います。
また、パーティーやおしゃべりが大好きで、初対面の人とでも簡単に打ち解けてしまうフレンドリーさを持ち合わせています。ジョークや嘘、言い訳はお手の物で、言葉巧みに言いくるめてしまいますが、これもコミュニケーションであり、嘘自体に悪気はないと言います。
おしゃべりな国民性からか、あまりしゃべらない無口な人は嫌われやすいと言います。シャイで内気な人が多いと言われる日本人には少しツラいところですね…。
元々はフレンドリーな性格の方が多いものの、近年の経済危機から不満の捌け口として、人種差別は激しさを増しています。もちろんすべての人に当てはまるわけではなく、人種的な偏見や差別を持たない人や分け隔てなく人と接するフレンドリーな方は多いです。
自国の文化に誇りを持つ・プライドが高い
ギリシャと言えば古代文明やたくさんの哲学者を想像する人も多いと思いますが、ギリシャ人は自国の歴史や文化に誇りを持っています。
そのため自国の歴史や文化、歴史上の人物の偉業について勉強している人が多く、語りだすと止まらなくなってしまうこともしばしばあります。
ギリシャは文明のルーツであり、自国の文化に強い誇りを持っている人も多く、プライドが高いところがあります。プライドを傷つけてしまわないように注意して付き合っていくことが大切かもしれません。
相手を思いやることに長けた日本人の繊細さがあれば上手に付き合っていくこともできるでしょう。
ヨーロッパ1の働き者
ギリシャには一部で「シエスタ」の風習が残っており、働かないイメージを持つ方も多いかもしれませんが、実は労働時間が長いことでも知られており、1週間の平均労働時間は約42時間と言われています。日本と比較するために週休2日制で考えた場合、1日あたり8.4時間になり、日本人以上に働いていることがわかります。
同じヨーロッパ諸国のドイツの労働時間が35時間と言われているため、比較しても遥かに長いことがわかります。
長い休暇も取らない人が多く、勤勉で仕事熱心な性格が垣間見ることができます。時に働き過ぎ、労働生産性が低いと言われる日本ですが、働き者という観点では似ているところがあるのかもしれません。
しかし、財政難の状況を考えるともしかしたらダラダラ過ごす人が多く、働き方の効率がよくないのかもしれません。日本にもこの傾向はありますよね。
いわゆる「お昼寝タイム」のことで午後から昼寝を取り、夕方から仕事を再開します。都市部では廃れていますが田舎では残っている地域もあります。
世界屈指の愛煙国家(タバコが大好き)
WHO(世界保健機関)の発表によると2018年のギリシャ人の喫煙率は男性52%、女性35%と男性が世界14位、女性が5位と非常に高いことがわかります。
ちなみにアメリカが男性24%、女性19%、日本は男性33%、女性11%と考えると喫煙者、愛煙家が多いことがわかります。
昨今の日本を含め、西欧・南欧では嫌煙権が広まっていますが、ギリシャ人は健康を犠牲にしてでも好きなものを追求するところがあるのかもしれません。
時間にルーズ
ギリシャ人は時間に対してルーズな一面があり、「約束の時間になっても現れない」なんてことは日常茶飯事です。
約束は守りますが、約束の時間はあってないようなものだと考えておいた方がいいでしょう。
ただし、これはギリシャのみに言える特徴ではなく、日本人の感覚からすると多くの国々の方に当てはまる特徴です。
ギリシャ人の恋愛観・結婚観
アピールは積極的だけど慎重な男性
ギリシャ人男性は意中の相手へのアピールはとても積極的です。頻繁にメッセージを送ったり、デートや食事に誘い出すのが得意です。
しかし、積極的なアピールをしておきながらも交際スタートまでに時間がかかる傾向があります。そこには「振られたくない」という気持ちが強いと言われています。
女性に振られたことが周りに知れるのはプライドの高いギリシャ人にとっては最も避けたいことのひとつです。そのため、積極的にアピールをして相手の気持ちが自分に向いていることに確信が持てないと交際に至りません。
男女ともにプライドが高い
アピールが積極的なのにも関わらずなかなか真剣交際に発展しないと言われるギリシャ人。これは海外特有のデーティング期間も関係していますが、当然すべての人が告白しないわけではなく、告白を経て交際に至るケースもあります。
特にギリシャでは日本同様に交際のきっかけは男性が作るというのが一般的であり、それが紳士的だとされています。
女性から告白をすることはNG、はしたないという訳ではありませんが、そこにはそこで女性側のプライドもあって「男性からのアプローチで交際がスタートした」という事実が必要なようです。
男性にしても女性にしても理解できない心情ではありませんが、プライドが高く、少し遠回りに感じてしまうかもしれません。
教養のある人がモテる
その国によってモテる人のタイプは変わってきます。お尻の大きな女性がモテる国があったり、ヒゲをしっかり蓄えた男性がモテる国があったり…ここは様々ですよね。
その点で、ギリシャでは「教養」がポイントになります。
ギリシャは歴史が深く、哲学や数学などの分野で様々な人が活躍してきた歴史があります。その分野に詳しい、長けているというよりも「博識」であることや「常識的な教養がある」ことがとても重要なようです。
ギリシャ人は自国に誇りを持っている人が多いので、ギリシャの歴史などについて詳しく知っている人が多いです。そこが欠けてしまうと「あまり教養がないんだな」と受け取られてしまうこともあるようです。
欲望(性欲)にストレートで絶倫
古代ギリシャ神話に出てくる神々は欲望にストレートですが、これは現代のギリシャ人にも言えることです。
イギリスの大手コンドームメーカー「Durex(デュレックス)」の調査では、ギリシャ人の年間セックス頻度は138回とされ、年間セックス回数では常に上位を死守しています。
3日に1回以上は体を重ね合っている(日本は年間45回なので日本の3倍以上)と考えれば、その絶倫っぷりがはっきりとするのではないでしょうか。
東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の文化を継いできたギリシャではよく食べ、よく寝て、男女関係も積極的、というラテン気質が強い一面があります。
子どもができても共働き
ギリシャでは女性の社会進出が進んでいると同時に、国の財政難から国民の平均所得が低くなっています。
そのため結婚や出産をしても女性が働きに出て夫婦で家計を支える形をとっている家庭が多いです。
また、子供を預ける幼稚園や保育園が少ないので、祖父母が小さな子供の面倒を見ることも多いようです。
ギリシャ人の見た目やスタイル
ギリシャ人の平均顔
彫りの深いキリッとした目鼻立ち
ギリシャ人の顔立ちの特徴と言えばやはり彫りの深さにあります。
目は大きく力強く(目力があり)、鼻筋は細くスッと通っており、顎も細くシャープな方が多いです。
男性はひげを蓄えている人も多くやや無骨な印象を受ける見た目の人が多いですが、女性は細く通った鼻筋とシャープな目元からセクシーな印象を持つ人が多いです。
いわゆる美男美女的要素を兼ね備えた顔面的特徴がありますが、一見するとキツい印象を持たれるかもしれません。
日に焼けた肌色
ギリシャは白人の多い国ですが、地中海の温暖な気候の影響もあって日差しが強く、日焼けをしている人が多いです。
「日に焼けた肌」は社会的ステータスと考える人も多く、「健康的」で「活発」な印象を持たれるほか、「経済的余裕」と捉える人もいるようです。
もちろん日本人同様に肌の日焼けを嫌い、日焼け止めを使用する人もいます。
黒や褐色の髪色
ギリシャ人は、地中海人種とも呼ばれており、一般的には濃い褐色の髪をした人が多いです。ギリシャ人に限らず、ヨーロッパは金髪のイメージを持たれる方も多いと思いますが、金髪であることは希少だと言われています。
古代ギリシャにおいては、黒髪、黒い目、褐色の肌の人が一般的だったため、現代のギリシャ人も褐色や黒髪の人が多いです。
同じ白人であっても、黒髪の人もいれば金髪の人もいますが、ギリシャ人は濃い褐色の髪を持つ人が大半を占めます。
黒ベースだけど様々な色の瞳
ギリシャは、古代の栄えていた時代から、奴隷として労働者を集めていた歴史があります。ローマ帝国やトルコの支配を受けながら発展してきたギリシャは、いわゆる「人種のるつぼ」であり、様々な人種が混ざっているため、瞳の色も多種多様です。
そのため、碧眼の人もいれば黒い目の人もいますが、基本的には黒い瞳を持つ方が多いです。中にはグレーやグリーン、ブルーの瞳を持つ方もいます。
身体は決して「彫刻並み」ではない
「ギリシャ」というと何となく、人物の彫刻やトルソなどをイメージし、筋肉が大きくムキムキでガッシリした、それこそ「彫刻並み」の体格を想像する方が多いかもしれません。
古代のギリシャ人は、体格も大きくダイナミックだったと言われていますが、今のギリシャ人は少し様相が違います。日本人に比べれば男女共に身体の大きい人が多いものの、ヨーロッパの中で比較すると特別大き過ぎるということはありません。
美意識が高い
ギリシャは美男美女が多い国としても有名で、男女ともに美に対する意識が高く、ファッションやスキンケアにとても気を遣う傾向があります。
オシャレにとても敏感で、流行を取り入れるスタイルも好みますがシンプルで上質なものを好む傾向があります。
デザインや人と違うものを重視すると言うよりは、自分に合ったもの、質が良いものを重視します。
スキンケアやヘルスケアにおいても同様で、食品など食べ物から健康志向だったり、美容を意識していることも特徴的です。
ギリシャヨーグルトは乳製品として体に良いだけでなく、たんぱく質が多く体作りにも役立つことから日本でもブームになりましたね。
ギリシャ人やギリシャハーフの有名人・芸能人
ギリシャ人の性格や外見を知る上で参考になる、ギリシャの有名人や芸能人を紹介します。美男美女の多い国なので、男女ともに参考にしてみてください。
レオニダス・ケステキディス
日本でも人気の高いチョコレートブランド「レオニダス」の創始者です。
レオニダスは1913年にベルギーで「レオニダス」を創業し、同年ベルギーで行われた万国博覧会でギリシャ代表としてチョコレートを出品し金賞を受賞。
ロゴマークにもなっているレオニダス王の肖像は跡を継いだ甥のバジル・ケステキディスが創始者であるレオニダスの功績を称え採用しています。
地元であるベルギーの「好きなベルギーチョコレート」のランキングで1位を取ったり、ベルギー王室御用達の認定を受けたりと根強い人気を誇っています。
レオニダスは米国に移住しており、創業した場所もベルギーでしたが、万国博覧会でギリシャ代表として出品したエピソードからは、ギリシャ人らしい母国への誇りを忘れない性格が感じられますね。
マリア・カロミラ・サランデイ
1985年生まれ、アメリカ合衆国・ニューヨーク州ウェストヘンプステッド出身のギリシャ人歌手です。カロミラの愛称で親しまれています。
彼女が有名になったキッカケはギリシャのタレント・オーディション番組「フェイム・ストーリー」に出場し優勝したことでした。
普段は英語を話していたためギリシャ語はあまり流暢ではなかった彼女でしたが、ギリシャを拠点に活動を始めるにあたりギリシャ語を習得したようです。
現在は3人の子どもの母親である彼女は音楽活動だけでなく、家族や自身のライフスタイルにも注目されています。彼女の外見を見てみると、ギリシャで人気な日に焼けた健康的な肌色に暗い髪の色が特徴的です。
ソティリオ・ブルガリ
1857年生まれ、ギリシャ・エピルス出身の実業家で有名ラグジュアリーブランドの「ブルガリ」の創始者です。
エピルスでは古代ローマの時代から銀細工が盛んに製作されており、ソティリオの実家も細工師の家庭でした。ソティリオは幼い頃から銀細工に興味を持っており、そのまま職人となりローマへ移住します。
彼の手がけた銀細工は評判を呼び1884年に自身の店を立ち上げます。そして1905年には2人の息子も事業に携わるようになり、コンドッティ通りに店舗を構えました。この店舗こそが現在のブルガリ本店です。
彼の銀細工製作の技術はとても巧みなものだったそうですが、そのデザイン性にも注目が集まりました。美しいものへのこだわりや美的センスが優れているところはギリシャ人らしいところなのかもしれません。
nicola
タレントとして活躍している「nicola(二コラ)」さんは、親がギリシャ人と日本人なのでギリシャ人の血が流れるギリシャ人ハーフになります。
nicolaさんは、雑誌やテレビでマルチに活躍しているタレントさんで、色白の肌に大きな瞳が印象的です。
全体的にふんわりとした印象がありますが、目鼻立ちがくっきりとしているギリシャ人的特徴をよく捉えています。
彫りが深く、キリっとしているのに色白な肌なので、ふわっとした印象を与えているのかもしれません。美しさと可愛さを兼ね備えた存在と言えますね。
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