地中海に浮かぶ島国キプロスはヨーロッパ人にとって定番のリゾート地です。
温かい気候に陽気な人々の多い人気の国なのですが、その一方で日本の四国ほどの広さの島には「キプロス共和国」と「北キプロス・トルコ共和国」という2つの国があり、そこには紛争による分断の歴史があります。
キプロスにはギリシャ系とトルコ系が多く、それぞれに異なった価値観を持ち、一つの島国に暮らしています。大きくはギリシャとトルコ、この2つの国の特徴を持つキプロスの人々について紹介します。一つの傾向ではありますがお楽しみください。
首都 | ニコシア |
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人口 | 117万人(2018年) |
面積 | 9,250㎢ |
言語 | ギリシア語、トルコ語 |
宗教 | ギリシャ正教、イスラム教 |
通貨 | ユーロ |
目次
キプロスとはどんな国?キプロスと言えば?
キプロスの基礎知識
キプロス(正式名称:キプロス共和国)は、中東に位置する島国で、地中海の東側にあります。北側にトルコ、東にレバノンが位置しています。国土面積は日本の四国の半分程度の小さな島です。
首都はニコシアで総人口の6分の1がニコシアに集中しています。民族は大多数がギリシャ系で、その次にトルコ系が多いです。
公用語はギリシャ語とトルコ語ですが、英語が広く使われているので、観光は英語で通じるところが多いです。宗教については、南部はギリシャ語を話すギリシャ正教(キリスト教)が多数を占め、北部はトルコ系が多くイスラム教が信仰されています。
世界唯一の分断国家
キプロスの首都ニコシアは2つの国の首都という一風変わった特徴があります。
キプロスは長い歴史の中でギリシャ系とトルコ系が暮らす島となり、その2つの民族が衝突したのが1970年代のキプロス紛争でした。発端はトルコ系住民が独立分離を求めたためです。
その衝突を抑えるため、「グリーンライン」と呼ばれる国連がコントロールする緩衝地帯で分断されることになり、その結果トルコが実質的に支配している北側は「キプロス・トルコ共和国」と名乗るようになり、その境界線があるニコシアをキプロス・トルコ共和国もキプロス共和国も首都としています。
しかし、キプロス・トルコ共和国はトルコのみが承認しているだけで、国際社会からは「北キプロス」と呼ばれ独立国として承認されていません。
女神が生まれた島
キプロスはギリシャ神話に出てくる「アフロディテ」という女神が生まれた島と言われています。そんな神秘を感じられる場所が、キプロス南西端にある「パフォス」という町です。
沿岸にはパフォス城があり、その屋上から地中海が一望できるのですがその美しさはキプロスで最も素晴らしい景色の一つと言えるでしょう。
パフォス城のすぐ近くにある「パフォス考古学公園」では広大な敷地に点在する遺跡群を巡ることができます。2世紀~4世紀に描かれたとされているモザイクは、現在も綺麗な状態で残っており、この遺跡の最大の見どころとなっています。
パフォスは世界遺産にも登録されていて、毎年たくさんの観光客が訪れています。
ヨーロッパのリゾート定番地
日本人にとっての海外リゾートと言えばハワイやグアム、セブ島などが定番なようにヨーロッパの人々にとっての定番リゾート地がキプロスです。
地中海の温暖な気候と美しい海、おいしい地中海料理、観光客に対してフレンドリーで開放的な地中海気質な人々、どれをとっても魅力的であり、各々が人気のポイントでもあります。また、観光客が増えたこともあって、沿岸部の整備が進んだので危険なところが少ないのも人気の理由です。
小さい国ながら経済的に発展していて物価が高いのは、観光産業が盛り上がっていることも理由の一つです。
キプロス人の性格・国民性
陽気でのんびり
気候は暖かくカラッとしていて過ごしやすいキプロスにはやはりおおらかでゆったりとした性格をした人が多いです。楽しいことが大好きで週末は親しい仲間と集まってパーティーを開いたり、お祝いのときには盛大に盛り上がったりと陽気な気質です。
基本的には明るく楽しく付き合いやすい性格ですが、時間にルーズな一面があります。
待ち合わせに遅れたり、急ぎの場面でものんびりとしているので、「そういうもの」と理解していないとイライラしてしまうかもしれません。
プライドが高い
キプロス人は祖国に誇りを持っており、プライドと美意識が非常に高いです。日本人にとってはあまり知名度の高くない国ですが、マイナー国として扱われることをよく思っていません。
また、トルコの支配が及んでいる北側では、国際社会的に独立が認められていないことに触れられたり、批判されたりすることを嫌う人が多く、もめ事の発端にもなりかねないため、この話題はご法度とも言えます。
南側のギリシャ系はというと、半ば諦めムードで「トルコがわがままを言っていて、それに対して大人の対応をしているんだ」と解釈している人が多いようです。
愛国心だけでなく、自尊心も高いので「ダサい」「カッコ悪い」といった外見を指摘する言葉や自分の主張に反論されることにとても敏感です。
感情表現が素直
キプロス人は喜怒哀楽がハッキリしています。感情の振れ幅が大きいので、嬉しいときは踊り出したり大きな声で喜んだりします。反対に悲しいときや悔しいときには涙を流し声を荒げるほど感情的になる人も多いです。
恋愛においても気持ちを言葉にし、ストレートに感情を表現します。
見方によっては少し子供っぽくも感じる部分でもありますが、気持ちをしっかり伝えてくれるので気持ちの良い付き合いができるかもしれません。
南北で仲が悪い
先にも少し触れましたが、キプロスの北側には「北キプロス・トルコ共和国」という地域があります。国際社会ではトルコのみが承認していますが、キプロス共和国の実効支配が及んでいない地域になっています。
紛争と言うほどではありませんが、仲が悪いです。いがみ合っていると言うよりは同じ国にいるのに無視し合っていると言う方がイメージに合うかもしれません。
民間レベルで差別をすることは少ないですが、お互いの主張がぶつかっています。どこか日韓関係にも似ているかもしれません。
キプロス人の恋愛観・結婚観
情熱的でロマンチック
ラテン系の気質を持つ人が多いキプロスでは恋愛に対して情熱的なロマンチストが多いと言われています。
感情表現がストレートということもその要因ですが、相手を思う気持ちを隠すという感覚がないので想いをすぐに伝えます。
日本人には「愛情表現の言葉がない(少ない)」という不満を漏らす人も多いですが、キプロス人はそういった悩みを抱えません。良くも悪くもハッキリと伝えるので気持ちが冷めてきても一緒にいてマンネリ化ということも少ないです。
ロマンチックなデートで相手を喜ばせるのが好きな人が多いですが、やや見栄っ張りなところもあります。身の丈に合わなかったとしてもちょっとくらいなら無理をしてしまうところがあります。
激情的
情熱的でロマンチックなキプロス人は、喧嘩も派手です。声を荒げて怒鳴ったり、女性が男性を平手打ちするほど激情的になったりということも珍しくありません。
特に、浮気問題での喧嘩は激しいです。その状況はまさに修羅場で、怪我人が出ることもあるほどです。
多くの場合は怒鳴り合ったり、平手打ちくらいで事が済むようですが、キプロス人の恋人ができた時には冷静に話し合うというのは難しいかもしれません。
性欲が強い
欧米人の中でもラテン系は性欲が強く、セックスの回数が多いと言われています。
イギリスの大手コンドームメーカーのDurex社が行った「世界各国のセックス頻度と性生活満足度調査」の調査ではギリシャが頻度のランキングトップで、その回数は年間138回でした。
キプロスにはギリシャ系が多いとされていますので、民族的な特徴としてこういった傾向があると言えるでしょう。
結婚も恋愛も慎重派
情熱的なアプローチができて、性生活も充実していると聞けばとてもアグレッシブな恋愛観をしているように思えますが実際のところはその反対です。
結婚にも恋愛にもとても慎重で、軽く声をかけることができても告白やプロポーズに関してはじっくりと時間をかけることが多いようです。
その理由は単純で、振られたりうまくいかなかったという事実はプライドが高いキプロス人にとっては尊厳にかかわるとても重要なことで、かつ、とても大きなダメージになるからです。ただでさえツラい失恋がもっとツラくなってしまうわけです。
プライドが高いというと高飛車なイメージもあるかもしれませんが、恋愛においてはとてもナイーブな一面があると言えます。
キプロス人の見た目やスタイル
ギリシャ系キプロス人
首都の中心より南側に暮らしている人々のほとんどがギリシャ系です。ギリシャ系と聞けばなんとなく見た目のイメージが湧くかもしれませんね。
実際のギリシャ系は神話や胸像のような筋肉隆々で濃い顔立ちの人ばかりではありませんが、彫りが深く、鼻筋が通っていて、目の大きい人が多いので目力が強く顔立ちがハッキリしています。女性は切れ長の目の人が多いので、クールな印象を受けるでしょう。
体毛が濃く、背中や胸の毛が多いです。また毛色は茶色から黒色なのでより濃く感じるかもしれません。
ギリシャ人の特徴を知るのもキプロス人の特徴を知るときの参考になるはずです。
オシャレにこだわる
キプロスは小さな島国ですが物価も高く、経済や生活面を見ればヨーロッパの国々と環境にさほど違いは感じられません。都会的なのにリゾートのような側面を持っているのがキプロスの魅力の一つと言えるでしょう。
街にはオシャレなカフェやアパレルショップが建ち並び、街を歩いているキプロス人もまたオシャレです。
ギリシャ系キプロス人は、シンプルなオシャレを好む傾向があります。美意識が高く、洗礼されたものや味気ないように思えても質の良いもので自己表現をするのが上手です。
トルコ系キプロス人
北キプロスに住んでいる人々の98%以上がトルコ系、もしくはトルコから移民してきた人々です。
多くは肌の色が浅黒く、体毛が濃いので眉毛やまつげがしっかりと生えています。男性は髭を蓄えている人が多いです。
トルコといえばアジアとヨーロッパの人々が混ざり合って暮らしている国なので共通点が多い人々だけではありません。中にはヨーロッパ系の流れをくむトルコ系もいます。ヨーロッパの中でも南ヨーロッパ系が多いので、イタリアやスペインといったラテン系の見た目に近いです。
ギリシャ系同様にトルコ人の特徴も参考にしてみてください。
派手なファッションを好むトルコ系
トルコ系の人々のファッションをシンプルか派手で表すならば、派手です。
華やかな色を好んだり、柄がたくさん入ったものを選んだりと着ていて楽しくなるような服を好む傾向があります。ギリシャ系とは違った着飾ることでの自己表現が得意と言えそうです。
トルコは絨毯や刺繍も華やかなものが有名なので、これは民族のアイデンティティなのかもしれません。
キプロス人やキプロスハーフの有名人・芸能人
クリストファー・ピサリデス
1948年生まれ、キプロスのニコシア出身の経済学者です。彼の両親はともにギリシャ系キプロス人です。
1973年にロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで日本人の森嶋通夫氏のもとで経済学を学んでいます。専門はマクロ経済学ですが、他にも労働経済学や経済成長理論の分野でも有名で、近年は経済政策の研究で著名です。
彼の論文である「雇用創出および雇用喪失における失業理論」は世界中の大学などで卒業カリキュラムとして学ばれています。
彼の外見を見ると、とても優しそうな印象の紳士ですが、目元に目力が感じられます。鼻は大きめで高いところもギリシャ系キプロス人らしい特徴です。
ヨアンニス・オッカス
1977年生まれ、キプロスのラルナカ出身の元サッカー選手です。1997年~2011年までキプロス代表として活躍しました。
19歳で代表デビューを果たし14年間という長期に渡ってキプロス代表に選出された彼は、キプロス代表歴代最多出場記録を持っています。それと同時に、27得点を記録しており、その記録は歴代2位です。
クラブチームでの活躍は母国のキプロスをはじめとして、ギリシャやスペインに及びました。
彼の外見を見てみると、黒く濃い髭や髪の毛やまつげが顔の印象をより強くしています。また高く大きい鼻のおかげもあり、彫りが深いキプロス人らしい顔立ちとなっています。
グリゴリス ・カスタノス
1998年生まれ、キプロスのニコシア出身のサッカー選手です。「キプロスのメッシ」とも名高いミッドフィルダーです。
キプロスではサッカーが最も人気なスポーツの一つとして挙げられますが、現状はワールドカップへの出場経験はなく、ヨーロッパの有名クラブチームで活躍するような選手はいませんでした。
そんな中、彼は16歳でユヴェントスからスカウトされ、その後、イタリアの下部チームであるぺスカーラや強豪クラブのユヴェントスのアンダー19のチームに所属し、これからが期待できる選手と言われています。
イタリアの新聞でも度々記事になっており、キプロス人だけでなく地元の人々の注目が高いことがわかります。
彼の外見を見てみると、やはり男らしく蓄えられた髭に目がいきます。彫りが深く、目はパッチリしていますが、かわいらしさよりは鋭さを感じる目力があります。
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