南半球に位置し、世界6大陸の1つをいち国家が占めるオーストラリアは世界で6番目に大きな国でもあります。
日本からは海外留学・ワーキングホリデー(ワーホリ)先としても人気の高い国の一つですね。
歴史的な流れから、民族的にもイギリス色が濃ゆいオーストラリアですが、近年ではアジア系の移民も多く、混血が進み、多種多様な民族が集まる多民族国家の様相を呈しています。
それゆえ少しずつ特徴らしい特徴というのも薄れてきていますが、まだまだ白人が多かったり、外見的特徴や性格的特徴には傾向があります。
「オーストラリア人とはどんな人たちなのか?」そんなオーストラリア人の性格や外見をはじめ、それに起因する恋愛観や結婚観をまとめましたので、オーストラリア人と出会いたい人、交際中の人は参考にしてみてください。
一つの傾向として楽しみながらご覧ください。
首都 | キャンベラ |
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人口 | 2460万人(2017年) |
面積 | 769万㎢ |
言語 | 英語 |
宗教 | キリスト教(無宗教も多い) |
通貨 | オーストラリアドル |
オーストラリアとはどんな国?オーストラリアといえば?
イギリスの影響を受けるオーストラリア文化
オーストラリアは古くからイギリスの領土だったこともあり、英語はアメリカよりもややイギリス英語に近いと言われています。最近は独特なアクセントから「オージーイングリッシュ」と呼ばれることも多くなりました。
言語だけでなく、イギリスから影響を受けている文化や習慣が多くありますが、オーストラリアの風土と国民によって現在ではオーストラリア文化となっています。
今も息づくアボリジナル文化
オーストラリアの有名なお祭りの一つに「ガーマフェスティバル」と呼ばれるお祭りがあります。
ノーザンテリトリーにあるアボリジナルの聖地アーネムランドの小さな町ガルクラにはヨルング族が住んでおり、伝統的な歌や儀式、狩猟といった文化を継承しています。カーペンタリア湾を望むユーカリの森で催されるこのお祭りには観光客も多く訪れます。
アボリジナルの文化や伝統は、オーストラリア以外にも広がっており、日本でもよく食べられるマカダミアナッツは、実はオーストラリアが原産で、もともとはアボリジナルの儀式や贈り物に用いられる貴重なご馳走でした。
マカダミアナッツの原種は太古の昔からクイーンズランド州などの熱帯雨林に時勢していたため、クイーンズランド・ナッツとも呼ばれるそうです。
有袋類(ゆうたいるい)の島
オーストラリアと言えば、カンガルーやコアラを連想する人も多いのではないでしょうか。カンガルーもコアラも生まれたばかりのうちは「育児嚢(いくじのう)」とよばれる腹部にある袋で育つことが有名ですよね。
これらの育児嚢で育つ動物は「有袋類(ゆうたいるい)」と呼ばれており、母親の育児嚢から顔を出している姿はなんとも愛らしくとても人気があります。
他にも、オーストラリアには大きなねずみのような外見の「ポッサム」という動物がいて、「ポッサム」もまた有袋類です。こういった有袋類が多く見られるところがオーストラリアの生態系の特徴と言えます。
真夏のクリスマス
オーストラリアは南半球に位置しているため、北半球にある日本や欧米とは季節が真逆になります。そのため、12月のクリスマスの時期はオーストラリアでは真夏ということになります。
クリスマスの時期にはサーフィンをしているサンタクロースや、ビーチでサンタクロースの帽子に赤い水着姿の人をよく見かけますが、そこにはこういった理由があるんですね。
キリスト教徒の多いオーストラリアですが、とても陽気でお祝いというよりはどこかお祭りのような雰囲気も感じられるのが特徴的です。
オーストラリア人の性格・国民性
おおらかで陽気!フレンドリーな性格
日本の約20倍の国土面積を誇るオーストラリアは、人々の心もまた大きいと言えます。
細かいことは気にしない性格で、移民が多いことが影響しているのか他文化への理解も深く、他人を受け入れることに関してはとても寛大でフレンドリーです。
また、フレンドリーなのか警戒心が薄いのか、ヒッチハイクなどをすればすぐに車が停まってくれる親切なところもあります。
昔は欧米以外の移民を認めずに、白人主義(白豪主義)な側面を持っていたオーストラリアですが、欧米以外からの移民が認められた1966年以降は、アジアや中南米などからの移民を受け入れ始め、文化も人種も多様化していきました。
混血の子どもが生まれ、外国からの留学生も増え、少し閉鎖的だったオーストラリア人の性格も様々な交わりによってオープンになっていったようです。
今ではワーホリ(ワーキングホリデー)でも人気の留学先になっていますね。
陽気で大勢で楽しむことが大好きなオーストラリア人のパーティーには様々な人種の人々が集まり、大好きなビールを飲みながらすぐに友達になれてしまいます。
ただし、酔っぱらうと急に気性が荒くなる人も多いので注意は必要です。街の至るところにパブがあり、飲みながら楽しく夕食をとる人も多いですが、パブ周辺は警備員が付いていることもあります。
愛国心が強い
オーストラリアには愛国心の強い人が多いと言います。また、自分の生まれ育った地元への愛着も同様に強いと言います。
基本的になんでも褒める優しい性格の人が多いオーストラリア人ですが、自分の国を悪く言うようなことはほとんどありません。また、批判を聞くことを嫌います。
客観的になれないと言ってしまえばそうなのですが、生まれ育ったオーストラリアへの誇りが高く、愛情も深いのです。
スポーツの代表戦などでは国民一丸となって盛り上がり、応援することがごく当たり前の風景となっています。
仕事はそこそこ、遊びは全力
オーストラリア人は仕事にいい加減、という声をよく耳にします。たしかに勤勉な日本人と比較してしまえばいい加減に感じてしまうかもしれません。
接客態度が悪かったり、ダラダラしている人がいるのも事実ですが、もちろん全員がそうではありません。それを言ったら日本人も一緒ですからね。
しかし、オーストラリア人にとって「仕事」の優先順位はあまり高くないのは事実で、生活において優先されることは「遊び」や「家族との時間」です。
広大な土地柄も影響するのか、キャンプやスポーツをはじめ、アウトドアを楽しむ人が多く、休日はBBQ(バーベキュー)をしながらビール!なんて人も多いです。各家庭にはBBQセットが常備してあり、多くの公園がBBQがOKになっています。
オーストラリア人は、プライベートの遊びに積極的であるがゆえ、仕事への意欲にギャップを感じてしまうのかもしれません。
計画を立てることが苦手
広大な土地で暮らす国民性ゆえか、計画をこまめに立てることが苦手な方が多いです。計画なしで行動を進め、失敗することもしばしばです。しかし、基本的にポジティブ思考のため、失敗してもクヨクヨ落ち込むことはありません。
オーストラリアは給料や支払いなどが1週間単位で支払われることも多く、そのため貯金をしなくても生活することができ、貯金をしない人も多いと言います。
計画性のなさ故にこうなったのか、これがあっての計画性のなさなのか、興味深いところですね。
マイペース
計画を立てられない性格からもわかる通り、時間にルーズな方は多いです。待ち合わせに遅刻することも多く、電車やバスが時刻表通りにキッチリ守られるなんてことはほとんどありません。
「人は人、自分は自分」という考え方をする人が多く、ゆえにオーストラリア人はマイペースだと言われます。
周りに流されずしっかりとした意見を持っているという良い面もありますが、比較的時間に正確で周りとの調和を重んじる日本人からすると頭では理解できても最初のうちはなかなか馴染めないかもしれません。
オーストラリア人の恋愛観と結婚観
ワイルドな見た目とは裏腹にシャイな男性
オーストラリア人男性は、体格がよく、身体を鍛えていてワイルドな印象の人が多いです。レディーファーストも当たり前にできる紳士的な面があり性格もおおらかです。
ワイルドな見た目やレディーファーストが徹底していると女性慣れしていると感じるかもしれませんが、恋愛に関してはやや奥手なのがオーストラリア男性の特徴です。
街でナンパをしたり、パブやクラブで知り合った女性と一夜限りの関係を持ったりということには抵抗のある人が多く、気になる女性にアプローチをするのもやや消極的です。
駆け引きなしの一途な恋愛を好む女性
優しくおおらかな男性に対して、女性はハッキリと意見を述べ、「自分は自分で他人は他人」と考えている人が多いです。
思っていることはしっかりと相手に伝えますし、恋愛における駆け引きは好みません。また、友達の恋人と自分の恋人を比べるようなことはせず、好きな相手には一途です。
欧米ではよくあることですが、オーストラリアでも「デーティング」をする女性が多く、恋人になる前にデートをして恋人になるかを決める、いわば「お試し期間」を持ちたいと考えています。
告白のない恋愛
オーストラリア人の男女は、ハッキリとした告白をする習慣がありません。これは先にもお伝えしたデーティング期間があるためでもあります。
「好きです!付き合ってください!」日本のドラマにも多い、こういったシーンはほとんどなく、言葉ではなくフィーリングで「自分は相手にとって恋人だ」と認識します。
そんなオーストラリア人でも恋人であると確信できる要素はあり、相手の家族に紹介されたり、結婚式などの親戚が集まる場所に招待されたときには「相手は自分を恋人として見てくれている」と感じるようです。
しっかりとした言葉があってから交際がスタートする日本人にとっては曖昧でモヤモヤしてしまう文化ですが、オーストラリアをはじめ、海外では比較的多い文化でもあります。
夫婦間では尊敬が大切
離婚率が高い(50%とも言われています)ことでも有名なオーストラリアですが、その理由は様々です。
浮気も大きな要因ではありますが、夫婦生活を長続きさせるためには「相手へ尊敬の気持ちを持ち続けること」と言われています。
日本人夫婦の間では、日本文化の「謙遜(けんそん)」という観念から他人の前でパートナーの愚痴やちょっとした不満を漏らすことも多いですが、オーストラリアではこれは絶対にNGです。冗談のつもりでも夫婦関係に大きな亀裂が入る要因となります。
オーストラリア人の見た目やスタイル
多民族国家だがヨーロッパ系白人が多い
オーストラリアは今でこそたくさんの民族、移民により構成された多民族国家ですが、過去には、白人文化が発展し(純血のアボリジニの虐殺や白豪主義などによって)、ヨーロッパ系の民族がドッと増えた歴史があります。
1966年からは欧米以外からの移民も認められ、ヨーロッパ以外にも、アフリカ系、アジア系、中南米のラテン系などなど、様々なルーツを持つ人々が暮らす多民族国家へと様相を変えています。
多民族国家ゆえ、これがオーストラリア人の外見と定義するのは難しいですが、やはりまだまだ北欧系の白人が多いです(現在は移民の約4割がアジア系と言われ、アジア系民族が増えています)。
ヨーロッパ系オーストラリア人の顔立ちは、彫りが深くほっぺたが赤いのが特徴で、目つきが鋭く、面長な人が多いです。
先住民アボリジナル(アボリジニ)
今では移民大国のオーストラリアですが、過去には「アボリジニ」とよばれる先住民が多く住んでいました。
「アボリジニ」という名称は聞き覚えがあるかも知れませんが、最近は「アボリジニ」は蔑称であるとする意見が多く、「アボリジナル」という呼び方に変わりつつあります。
アボリジナルはオーストラリア大陸とその周辺の島々の先住民を指します。
現在のオーストラリアでは少数派のアボリジナルですが、その外見はとても特徴的で、他の民族とは大きくかけ離れた特徴を持っています。肌は黒く、彫りの深い顔立ちに、金髪、団子鼻という特徴があります。
しかし、先住民の多くは入植してきたイギリスなど多くの白人系ヨーロッパ人やアメリカ人などに虐殺させられてしまいました。
健康的な体・体型を好む
オーストラリア人は性別に関係なく体型や健康を気にする人が多く、理想とする身体は「健康的」であることだと言われています。
男性は筋トレ(筋力トレーニング)に勤しむ人が多く、マッチョな体つきを好みます。体格はワイルドな印象でありながらルックスは穏やかで優しそうなオーストラリア人男性は世界的にも人気が高いです。
日本では筋肉隆々なオーストラリア人消防士のカレンダーが話題になっていましたね。
また、女性も同様に自分のスタイルに理想があり、ジムに通ったり食生活では栄養面に気を遣ったりと、とても健康志向な人が多いです。野菜ジュースやスムージーなどを日頃から取り入れて体型と健康維持に取り組んでいます。
身長が高い、でも身長差が大きい
欧米からの移民が多いオーストラリア人は(日本人と比較すると)身長の高い人が多いです。男性は平均176cm、女性は162cmとどちらも日本の平均身長よりは4cmほど高いです。
街を歩くと、とても背の高い人も見かけますが、そのほとんどはヨーロッパやアメリカがルーツの白人系です。
これはあくまで平均身長なので、移民の多いオーストラリアでは白人系とアジア系や、中南米系の間でも身長差が大きいという特徴があります。
オーストラリア人の有名人
ヒュー・ジャックマン
1986年生まれ、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州シドニー出身の俳優であり映画プロデューサーです。代表作には「ニューヨークの恋人」「X-MENシリーズ」「ウルヴァリンシリーズ」ほか、「グレイテスト・ショーマン」などがあります。
彼の両親はともにイギリスの出身で、オーストラリアに移民してきたため、彼は移民2世にあたります。
彼の鍛え上げられたたくましい肉体は「ウルヴァリン」のローガン役でも披露され、短期間のトレーニングでは絶対に手にできないようなしっかりとした筋肉が話題になりました。スーツを着ても良く似合う胸板の厚さは体型維持にストイックな証であり、マッチョな肉体を好むオーストラリア人らしい体つきをしています。
ミランダ・カー
1983年生まれ、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州シドニー出身のファッションモデルです。下着ブランドの「ビクトリアズ・シークレット」のエンジェルと呼ばれるショーモデルをはじめ、アパレルブランドのH&M、日本企業のCMなどにも多く出演しており、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
近年では、ウーロン茶や調味料、洗剤などのCMに出演しており、記憶にも新しいですね。また、妊娠中に大きなお腹の彼女が日本企業のCMに出演したことは、日本だけでなく話題になりました。
栄養学と健康心理学を学び、毎日30分以上のヨガトレーニングを欠かさないという彼女の健康やスタイルへのこだわりはとてもオーストラリア人らしい特徴と言えるかもしれません。
サイモン・ベイカー
1969年生まれ、オーストラリア・タスマニア州出身の俳優です。日本でもとても人気のあるドラマ「THE MENTALIST」で主役のパトリック・ジェーンを演じ、一躍スターダムにのし上がりました。その後はアメリカの映画にも出演し、アメリカのTVガイド誌の「最もセクシーな男」にも選ばれています。
彼の外見を見てみると体格の良さに加え、やや赤みがかった白い肌と青い瞳がとても特徴的ですね。サーフィンが趣味でニューサウスウェールズの州大会で優勝するほどの腕前を持っているそうです。
ヒース・レジャー
1979年生まれ、オーストラリア・西オーストラリア州パース出身の俳優です。オーストラリアでテレビや映画に出演した後にハリウッドデビューを果たしました。代表作には「恋のからさわぎ」「ロックユー」「ダークナイト」などがあります。
撮影中に急死したために遺作となった「Dr.パルナサスの鏡」ではヒースの友人であるジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウが代役となり作品を完成させました。
彼の家柄はスコットランド人とアイルランド人の血を引く家系で、地元のパースでは有名でした。彼の外見を見てみると鼻の高さや明るい色の髪の毛などヨーロッパ的な特徴が見てとれますね。
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