EU(ヨーロッパ連合)の本部、NATO(北大西洋条約機構)の本部が置かれている、いわばヨーロッパの中心とも言える場所に位置するベルギー。ベルギーは建国からまだ190年弱の歴史の若い国で戦争を繰り返す国同士を引き離すボーダーラインの役割を果たす中立国として誕生した背景があります。
日本ではチョコレートやフランダースの犬、小便小僧のイメージも強いベルギーですが、そんなベルギーに暮らす人々はどんな性格的特徴や身体的特徴を持っているのか。ベルギー人の性格や見た目の特徴を見ていきましょう。
一言で言えば…身長が高く、白人の多い国で、争い事を好まない優しい気質とのんびりした気質を兼ね備えた、友好な関係を築きやすい国民性を持っていると言えるかもしれません。
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首都 | ブリュッセル |
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人口 | 1135万人(2017年) |
面積 | 3万㎢ |
言語 | オランダ語、フランス語、ドイツ語 |
宗教 | キリスト教(カトリック) |
通貨 | ユーロ |
ベルギーとはどんな国?ベルギーと言えば?
ベルギーの基礎知識
ベルギー(正式名称:ベルギー王国)は、オランダ、ドイツ、フランスなどの大国と国境を接する、日本の約12分の1ほどの国土面積は有する小国です。
首都はブリュッセルでベルギーの中心よりやや北に位置しています。
言語は地域によって使い分けられ、オランダ語、フランス語、ドイツ語が公用語として定められています。宗教はキリスト教カトリック派が多いですが、近年はムスリム移民が増加しています。
多言語国家
ベルギーにはベルギー語はなく、オランダ語、フランス語、ドイツ語の3言語が公用語として定められています。北部ではオランダ語、南部ではフランス語、ドイツと国境を接する一部地域ではドイツ語が話されており、同時に外国語を含めたマルチリンガルの人も多いです。
ベルギーの歴史を振り返ると言語闘争や差別など多言語国家だからこそ起きた悲しい出来事もありますが、現在は首都のアントワープを含めた様々な地域でオランダ語とフランス語、英語などが飛び交っています。
街を歩けば道路標識や案内が2ヶ国語以上で書かれていたり、オランダ語とフランス語の広告や看板が隣り合って並んでいるのを見ることができます。これは3言語が公用語のベルギーならではの風景です。
チョコレート大国
日本で有名なベルギーチョコレートと言えば、「ゴディバ」を筆頭に「ピエール・マルコリーニ」や「レオニダス」などがあります。
当然ベルギーでも人気のチョコレートですが、ベルギーにはその他小さなショコラティエもたくさんあり、カフェを併設しているショコラティエではその場でチョコレートを楽しめます。数あるショコラティエの中から自分のお気に入りを見つけるのも楽しいですね。
首都ブリュッセルには国内最大のチョコレート博物館「ベルギー・チョコレート・ビレッジ」があり、本場のチョコレート作りを見学したり、自分でチョコレート作りを体験することができます。
ベーカリーでは粒チョコレートを扱っていることが多く、ベーカリーでパンと一緒にチョコレートを買うのがベルギー流です。チョコレートはベルギー人の生活に根付いています。
チョコレートが世界一売れているのがベルギーにあるブリュッセル国際空港と言わせています。しかし、意外なことにベルギーのチョコレート消費量は世界11位(2015年)だったり、意外と消費は少ない傾向にあります。といっても日本と比較すると2倍以上でとても多いです。
フランス料理に対抗心を燃やす誇り高きベルギー料理
ベルギーの食のルーツはフランス料理ですが、独自に発展した美食の国であり、自国の料理に誇りを持っています。そのため、フランス(料理)へのライバル心は強いです。
例えば「フレンチフライ」の名前で知られるフライドポテトはベルギーが発祥の地と言われ、ベルギー人はフレンチフライをフランス料理と認めず、フレンチフライとも呼びません。
ベルギー人にとってフレンチフライは「フリッツ」であり、フリッツにタルタルソースやマヨネーズ、サワークリームをたっぷりつけて食べるのがベルギー流です。
世界3大がっかり名所の一つ「小便小僧」
ベルギーと言えば有名なものの一つに「小便小僧」があります。小便小僧は衣装持ちでイベント時には派手な格好をしたり、ビールのイベントがあれば水がビールに変わったり、街や人から愛され、世界的にも観光名所の一つになっています。
しかし、実際の小便小僧はとても小さく、見た人は「ちっさ!」なんて印象を持ってしまうなどがっかり名所としても知られています。
小便小僧と対をなして小便娘(小便少女)も立っています。また、街中には小便犬もいたり、小便つながりの像は至るところで見られます。
ちなみに世界三大がっかり名所の残りの二つは、デンマークの人魚姫の像、シンガポールのマーライオンと言われています。
ベルギー人の性格・国民性
大らかな性格
ベルギー人には細かいことを気にしない大らかな気質の人が多いです。
そもそもベルギーは戦争を繰り返すヨーロッパ諸国を切り離すための中立国(ボーダーライン)として誕生した背景があります。そのことからも争いを好まない柔軟性に富んだ大らかな性格を持つ人が多いです。
また、その大らかな性格からか、気さくで親切な人が多く、旅行者をはじめ、困っている人を助けたり、話しかけて解決してくれる人も多く、旅行時には親しみを感じる人も多いようです。
少し前に話題となったベルギーマクドナルドのポスターには「新人歓迎」を上手に表すとともに、失敗に柔軟な大らかな国民性が反映されているようにも感じます。
ベルギーのマクドナルドが作ったアルバイト募集ポスターが最高。「初心者歓迎」ってことがちゃんと伝わってくる良いアイデア。
"Students wanted. No experience needed."(学生募集中。経験不問。) pic.twitter.com/BYokOadCP1
— INSPI(インスピ)|広告デザインとアイデアの教科書 (@inspi_com) 2019年2月24日
のんびり屋
大らかな性格も関係していると思いますが、行動にゆとりがあり、ゆったりとしたのんびり屋の人が多いです。
もちろんこれは一方に対してではなく人にも自分にも同じことで、どんなに待たされても平気だし、どんなに待たせても平気です。ベルギー人との待ち合わせはあってないようなものだと考えた方が良いかもしれません。
時間を気にせずのんびりしているので、ある意味自由人的でのんきなところがあります。
北部は陽気、南部は陰気
ベルギーは南北で言語が違い、その他文化や宗教などにも違いがあり、国内でも考え方による違いがあります。
南部は陽気なラテン系の気質で「社交的でいいかげん」、北部はドイツや北欧に似て「勤勉でかたぶつ」という性質を持ち、ベルギー人と言えばこうと一括りにできないところがあります。
また、その正反対とも言える性格からか対立があり、あまり仲が良くないところがあります。しかし、国内で対立しているわけにもいかず、中間にあるブリュッセルがそれをなだめているような構図です。
この影響からかベルギー人は両者の主張を上手に折り合いをつける問題解決力に長けている傾向があります。これは「ベルギー式妥協法」とか「ベルジアン・コンプロマイズ」と言われる言葉まで存在するほどです。
自己中心的で他人のことは気にしない
常に自分が中心にあり、人は人、自分は自分と割り切って考えることがうまいため、自己中心的であっても他人のことを気にしないため争いは起きません。
実社会においても人を蹴落としてまで勝ちたい、儲けたいと考える人は少なく、自分の暮らしを充実させることを優先する人が多く、どことなく今の日本社会にも似ている雰囲気があります。
ただし、陰口をたたく人は多いと言われており、直接的に文句を言わないため争いには発展しませんが、陰で文句を言っている人は多いです。この辺りも少し日本人っぽい気質が伺える一面かもしれません。
郷土愛が強い
ベルギー人に出身地を聞くとほとんどの場合「ベルギー」という国名ではなく、「ブリュッセル」や「フランドル」といった地名が返ってきます。
南北で言語が違ったり、文化や宗教が違うこともあり、それぞれの地域に高いプライドを持っている人が多い傾向があります。
人との絆を大切にする民族性
フランスやドイツなど隣国で大国がせめぎ合う環境下もあってか、本当に信頼できる家族の絆を大切に思う民族性があります。家族や親族、会ったことのない遠縁の親類まで大切にし、ベルギー人にとって「家族と過ごす時間」は人生においてとても大切な時間と考えられています。
ベルギーでは同性婚が認められているので養子を迎えることも珍しくありません。また、両親が離婚しても日本のように片親が親権を持つのではなく、変わらず両親とも親権を持ち続けます。
その他、首都ブリュッセルには街の中心にサン・ジル刑務所が建てられていますが、これは一説では囚人であっても家族と面会しやすいようにと配慮されてのことだとか…。日本人の感覚だと怖いと思う人も多いと思いますがベルギー人にとっては大切な人との関わりなのかもしれません。
ベルギー人の恋愛観・結婚観
自然体でいられる心地よさを重要視
ベルギー人が恋愛において大切にしていることは「心地よさ」です。一緒にいて安らぎを感じられる、そんな肩ひじ張らない自然体でいられる関係が理想と考えています。
自分のわがままを聞いてくれる至れり尽くせりの恋愛、相手のステータスやロマンチックなデートなどのドキドキする非日常よりも、日々のパートナーとして一緒にいられる安心した日常を求めているんですね。
恋愛にもおおらかでのんびり屋な気質が伺えます。
コハビタションレガル
ベルギー人カップルには結婚前に同棲を経験する人が多い傾向にあります。互いの住環境をともにすることで生活や習慣などをすり合わせるのが目的です。
もちろんそのまま結婚に結びつくカップルもいますが、破局してしまうカップルも少なくありません。
ベルギーには「コハビタションレガル」と呼ばれる制度があります。これは日本でいう事実婚のことで、一般的には「コハビタション」と呼ばれています。
これには届出が必要ですが、法的に遺産相続はできないようになっています。また離婚とは違い一方の申し出で別れることができます。
国際結婚となるとビザの関係で婚姻の手続きを取ることが多いですが、ベルギー人同士はコハビタションの届出を出すことが多いです。
そのため、ベルギー人は結婚ではなく事実婚を選ぶカップルが多く、必ずしも「同棲=結婚」とは結びつかないところがあります。
ヨーロッパでは事実婚が増えてきていますが、ベルギーにもその流れがあります。
ワンナイトラブは割り切り
ベルギー人はお酒好きな性格もあってか、パブやバーで声をかけては親密な関係になる…そんな軟派なところがあります。ルックスの良い男性やスタイルの良い美女から声をかけられてそのまま…なんていうことがあってもそのほとんどはワンナイトラブで終わってしまいます。
ところがそれでも気まずさを感じないのがベルギー人で、再びパブで会ってもごくごく普通に接しています。
まれにそこから恋愛関係に発展することもあるようですが、キッカケがワンナイトだと真剣な交際には発展しない場合がほとんどのようです。
ベルギー人の見た目やスタイル
ベルギー人の平均顔
白人が多い
ベルギーの人口のほとんどを占めているのが、北部のフラマン人と南部のワロン人でどちらも白人です。
ヨーロッパはいわゆる人種のるつぼなので、黒人やアジア系の肌色の人や、民族間の混血によって肌の色に多少の違いはあるものの、白人の割合が高い傾向にあります。
瞳はブルーアイが多く、その他にもグリーンやライトグレーの方もいて、白人特有の瞳の色をしています。
鼻が高く角張った顔
ベルギー人は鼻が高く、彫りがちょっと深い(それほど深くない)、そして広い額に角ばった顔が印象的です。
ブロンド髪や黒髪が多い
ベルギーには金髪の人は少ないですがブラウン系の明るい髪色の人が多いです。黒髪に近い人もいますが金髪にしている人は自ら染めている人でしょう。
子供のうちは明るい色をしていても、大人になるにつれて落ち着いた髪色になっていくのが一般的です。
また、眉毛や髭の色が薄いこともあり、体毛の濃さは少しわかりにくいところがあります。ちなみにまつ毛も長いとも言われています。
世界的に高身長な国
世界の平均身長によると男性が平均179cm、女性が平均168cmです。数字だけ見るとめちゃくちゃ大きいとは感じないかもしれませんが、男性は世界11位、女性は世界4位にあたります。(日本人は男性が38位、女性が54位です)
特に女性に背の高い人が多い国と言えます。
2018FIFAワールドカップ(ロシア大会)決勝トーナメント1回戦で日本と当たったベルギーはチーム平均身長を見ても日本が178.8cmの30位に対してベルギーは185.3cmで6位です。身長差は実に6.5cmにもなります。
参照:2018FIFAワールドカップ平均身長ランキング
特にベルギーの守護神でもあったGK(ゴールキーパー)のティボー・クルトワ選手は199cmとかなりの長身になります。
スポーツで見ると如実にその差が現れやすいですが、日本と比較すると随分長身の人が多い国だとわかります。
甘いものが大好きな肥満体型
先にもお伝えした通り、ベルギー人にとってチョコレートは生活の一部でもあります。いつも冷蔵庫に常備してあり、小さい子どもを持つ母親はランチ後のデザートとしてお弁当と一緒に持たせてあげたり、コーヒーと一緒に食べるおやつのような役割を果たしたり、生活の様々な場面で登場します。
他にもワッフルやクッキーなど日常的に甘いものを食べることが多いベルギー人は、近年肥満傾向にあると言われています。
ベルギー政府も警鐘を鳴らした肥満問題ですが、その詳細よりも肥満問題担当の大臣が肥満体型だったことが世界中で話題になってしまいました。
ベルギー人にはグルメな人も多く、食事も美味しいので太ってしまうのは必然なのかもしれません。
近年は健康を意識してかチョコレートの消費量は減少傾向にあるようです。
ベルギー人やベルギーハーフの有名人・芸能人
ベルギー人やベルギーとのハーフやクオーターの人を知ることで、何となくベルギー人のイメージが見えてきます。ここでは、ベルギー人とベルギーハーフの有名人を紹介します。
エデン・ミハエル・アザール
1991年生まれのベルギー(ラ・ルヴィエール)出身のサッカー選手です。彼は四人兄弟の長男で、下3人の弟たちもサッカー選手として活躍しています。
2007年にフランスのリーグ・アンでデビューし、2008~2009シーズンではベルギー人としては初めてのリーグ・アンの最優秀若手選手賞を受賞しました。
2018年のFIFAワールドカップロシア大会にベルギー代表として出場し、第3位となったのは記憶に新しいですね。
三角にとがった高い鼻はとてもベルギー人らしい顔立ちであり、特徴的と言えます。
ルネ・マグリット
1898年生まれのベルギー(レシーヌ)出身の画家です。シュルレアリスムの著名な画家の1人です。有名な作品には「人の子」や「Back Magic」、「大家族」などがあり、現代の広告やポップアートに大きな影響を与えた一人と言われています。
彼はベルギー北部の出身で何度か転居をしていますが、晩年はベルギーのブリュッセルで過ごしました。
夜は22時に寝て、妻を愛し、作品の製作はスーツを着て行うという几帳面なところは北部出身らしい性格的な特徴が見られます。
余談ですが、シュルレアリスムといえばスペインのサルバドール・ダリがとても有名です。ダリは奇行が目立つ有名人だったためにあえて地味で一般的な「市民」を演じていたとも言われています。
オードリー・ヘプバーン
1929年生まれのベルギー(ブリュッセル)出身の女優です。幼少期にイギリスへ移り住みイギリス国籍を取っています。
いわずと知れた世界的大女優で、代表作には「ローマの休日」「ティファニーで朝食を」「シャレード」などがあります。
彼女はアカデミー賞、エミー賞、グラミー賞、トニー賞を受賞した数少ない人物の一人で、その功績は現代にも語り継がれています。
彼女の魅力は女優として作品で見せる演技だけでなく、その容姿やファッションにも及びました。「ティファニーで朝食を」ではサングラスをかけた姿がとても有名ですが、当時の女性たちもこぞってサングラスをかけ、マネをしていたと言います。
彼女の外見もまた鼻の形が特徴的と言えます。細く通った綺麗な三角の形をした鼻は小さい顔でも存在感があり立体感を出しています。まつげがとても長く、とても美人ですが同時にチャーミングな印象も受けます。
SoulJa(ソルジャ)
歌手のSoulJa(ソルジャ)さんは日本人の父親とベルギー人の母親を持つベルギーハーフです。幼い頃には母国であるベルギーに滞在しており、英語、日本語、フランス語、フラマン語を話すことができるようです。
がっしりとした体格にブラウン系の瞳で、鼻も長く高く、キレイにまとまった表情をしており、洗練されたクールな印象があります。
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